F1アメリカGP2016《木曜》記者会見
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サーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催される2016年のアメリカGP。木曜日のプレスカンファレンスにはルイス・ハミルトン、セバスチャン・ベッテル、ニコ・ヒュルケンベルグ、バルテリ・ボッタス、ロマン・グロージャン、ケビン・マグヌッセンの6名が参加した。
ニコ・ヒュルケンベルグ
Q:ニコ、あなたからはじめましょう。おめでとうございます。来シーズンはルノーからの参戦ですね。今移籍をすること、そしてその決め手はなんだったのか教えてください。
ニコ・ヒュルケンベルグ
そうだね、自身のキャリアにおいて正しい決断ができたと信じているよ。僕はフォース・インディアと長いこと歩んできた。五年になるね。僕らはともに幾つかの素晴らしい成功を収めてきたけど、新しい挑戦のための時が来たって感じたんだ。僕はF1でマニュファクチャラーチームでレースがしたいと常々思っていたので、これは本当に良い機会だった。タイミングも良かったよ。だから僕にっては良い決断だったと思ってる。
Q:過去9レースで予選Top10入りでした。最近の一貫性の秘密が何なのか教えてください。
ニコ・ヒュルケンベルグ
素晴らしく強いマシンかな。それがあれば物事はより簡単だよね。チームはマシンを改善するために良い仕事をしてきたと思う。マシンは本当にオールラウンダーになってきている。高いダウンフォースや低いダウンフォース、または低速や高速であれば、僕らは常にどこであれTop10に入ってきているし、Top3チームに続く強いチームになってきる。それは懸命な作業と仕事の結果だよ。
ケビン・マグヌッセン
Q:ケビン、あなたの番です。ニコの移籍によってあなたはどうなるのですか?ニコのチームメイトになるのかそれとも別の道を目指すのですか?
ケビン・マグヌッセン
彼のチームメイトになれることを望んでいるよ。それが僕の目標だし、それが起こることを望んでいる。結果はどうあれ願わくば、どうなるのかについてなるべく早く発表できたらと思っている。今はこのレースに集中してマシンでの時間を楽しむつもりだ。そしてどうなるか見てみよう。
Q:あなたはF1でのキャリアを表彰台からはじめました。そして2015年一旦F1から離れ今シーズンルノーで戻ってきました。カムバックしてからどうだったのかということと、今年実際ルノーで走ってみて、自身の予想と比べてどうだったのかについて教えてください。
ケビン・マグヌッセン
予想通りだったよ。ルノーがロータスから引き継いだマシンは全く開発されていなかったので、僕らは今年一年厳しいものになると知っていたからね。今シーズンの始めの時点ではルノーはメルセデスに対してエンジンパワーで劣っていた。ルノーはエンジンを改善させるために素晴らしい仕事をしたんだ。僕らはマシンからより多くのものを引き出してきたけど、より多くのダウンフォースを得るという点においては充分な改善ができていない。なぜならファクトリーでは来年のマシンに照準を合わせているからなんだ。今年は来年に向けての移行の年なんだよね。だから今年はパフォーマンスという点では充分とは言えない。だからやれることはやりきっていると思うよ。
バルテリ・ボッタス
Q:ありがとうございます。ではバルテリの番です。あなたのプランは何でしょう?ジム・クラークが持つ、一つのチームでの最多キャリア年数F1記録をあなたが破ることは間違いないだろうと思いますが。
バルテリ・ボッタス
ぼくがウィリアムズに残るかどうか、ってことだね?来シーズンどうなるのかについてはまだ少しばかり待つ必要があるんだ。でもそうだね、そうなれば良いね。僕自身良い時間を過ごしてきているし、僕らは幾つかの良い結果を残してきた。でも僕は彼らと一緒にまだ成し遂げれる何かがあると感じてるよ。どうなるか待ってみよう。
Q:マレーシアでの非常に力強いパフォーマンスを含めて、あなたは過去二戦でポイントを獲得しました。でも両レースとも予選ではTop10圏外でした。驚きでしたか?
バルテリ・ボッタス
まさにその通りだね。僕らは過去数戦、純粋な速さにおいて少し手こずっているんだ。もちろんチームは来年のマシンに集中しているので、他のチームが(今年まだまだ)改善していくとすると、僕らがある種のトラックで苦戦するのは明らかだよ。ここオースティンでは良いことを祈ってるよ。僕としては、ここでも良いレースができると確信しているし、すべてを正しくやる必要があるよね。
ルイス・ハミルトン
Q:さてルイス、あなたはアメリカGP4勝でありワールドチャンピオンですが、あなたは大忙しだったようですね。アメリカのTV番組である”エレンのTVショー”に出演したり、新しいゲーム”コール・オブ・デューティー”にあなたが登場するというニュースの件なんかで。そのことについてと、あなたのどのような才能がF1というスポーツを超えて新しいオーディエンスを惹きつけるのか、について教えてください。
ルイス・ハミルトン
みんなおはよう。そうだね、僕らは幸運にもエレンのTV番組に出ることができた。それは素晴らしい体験だったよ。新しいオーディエンスに自分をアピールするのに良い機会だった。世界中には多くの人たちがいるけど、ほとんどの人たちはF1について知らないんだ。誰でもがエレンの番組に出れるわけじゃないから光栄だよ。
Q:”コール・オブ・デューティー”についてはどうですか?
ルイス・ハミルトン
そうだね、このゲームは毎年冬に遊んでるんだ。もちろん一年中じゃなくて冬の一部にね。だから出演のオファーの知らせを聞いた時はびっくりしたよ。飛び上がったよね。だから今年の冬が待ちきれないんだ。僕と一緒にプレイする僕の友達はどう思うかな、、まだ僕がゲームに登場することは言ってないよ。だから、今年の冬に一緒にゲームをプレイするときに彼はゲームの中に僕がいることに気づくんだ。間違いなく彼は少しばかり僕に負けたような気分になるだろうね。
Q:さて、残りのレースで100ポイントの獲得が可能ですが、あなたは今(ニコに対して)33ポイント差で負けています。だからこそあなたは幾つかの勝利をおさめる必要があるわけですが、ここオースティンはあなたの過去の歴史を考えるとそのための最良の場所ですよね。ここでは4戦中3勝を上げているわけですから。
ルイス・ハミルトン
そうだね、オースティンはいつも、いや、アメリカはいつも僕にとって良いハンティングの場所さ。戦いを楽しみにしてる。ここはデザインが素晴らしいトラックだよね。前のマシンに付いていくこと、そしてオーバーテイクすること、これらはF1では常に難しいけど、ここはそれが可能な新しいサーキットの中の一つなんだ。今週末の天気は良さそうだからファンにとっては良いことだよね。僕も興奮しているよ。
セバスチャン・ベッテル
Q:去年より悪いことはないでしょうからね。ありがとうございます。では21013年の勝者セバスチャン・ベッテルに参りましょう。セバスチャン、鈴鹿はフェラーリにとって良かったように見えました。様々な理由によって表彰台に上がることや勝利することはできませんでしたが、マシンは速かった。残りの4戦、勝てそうなところはどこでしょう?
セバスチャン・ベッテル
どこでもチャンスはあると思うよ。僕らは日本で明らかに進歩を果たしたから、それは可能だよ。でもおっしゃる通り、多分それはこれまでの僕らのシーズンの良い総括だろうと思う。とは言え、最も大切なことは、持てる全てを出し尽くして戦うことだと思う。準備はできているよ。
Q:モンツァでのプレスカンファレンスで、あなたはモンツァのティフォシの前でフェラーリのF1ドライバーであることについての感想を述べていました。ここは世界最大の車市場であり、ファンとなりうる途方もない数の人々がいます。アメリカでのフェラーリドライバーというものについてどう感じているか教えてください。
セバスチャン・ベッテル
そうだね、ぼくは去年とても良いレースをした。スタートで順位を落としてしまったけど、天候に助けられて表彰台に登ることが出来た。それはフェラーリドライバーとしてここアメリカでの初めてのレースだった。あなたが言うように、ここには潜在的なファンが膨大にいるよね。フェラーリの基盤はイタリアだからイタリアのファンはとてもコアだけど、世界中のどこであれ僕らはとても多くのサポートを受けていると感じているよ。どこに行っても多くのフェラーリの旗があるし、赤色に身を包んだたくさんのファンがいるし、トラックの周りは熱狂的なファンでいっぱいだよ。家族の一員になったような素晴らしい気分なんだ。
ロマン・グロージャン
Q:ありがとうございました。ではロメイン。今週はあなたにとって100回目のグランプリですね。どの位ふさわしいことでしょう?ここはハースにとって初めての母国グランプリですしね。チームは働く人々と家族に対してどんな特別な準備をしていますか?それとレースについてはどうですか?
ロマン・グロージャン
僕らは月曜日にシャルロットに着いて北カルフォルニアのファクトリーとNASCARのファクトリーに行き多くのメディア対応をしたよ。もちろん北カルフォルニアのファクトリーのみんなはレースを見にここに来るよ。基本的にヨーロッパで行われるから、彼らにとっては頻繁に見には来れないので素晴らしいことだよ。僕にとって100回目のグランプリが、チームのホームだなんて最高だよね。
Q:あなたは過去ここで良い結果を出していますね。日本GPでは両マシンとも予選でTop10のタイムを出していますが、ここでも可能ですか?そしてその速さをポイントへと繋げることはできますか?
ロマン・グロージャン
例え予選でQ3に進めなかったとしてもポイントを獲得できると思うよ!日本では良い予選だったし、僕らはいくつかの良い改善をマシンに施した。新しいフロントウイングは上手く機能しているしね。毎グランプリともに僕らにとってはとても厳しいんだ。何故かと言うと僕らには過去のデータがないからね。どのようなセットアップでスタートすればよいか分からないから予想するしかないし、正しい方向を見つけるまでに他の人々よりも多くの時間がかかってしまうんだ。でも僕らは予選で全力で挑むつもりだし、レースではポイントを獲得できるように頑張るつもりだ。