トロロッソ・ホンダのダニール・クビアト、2019年F1スペインGP初日
copyright Red Bull Content Pool

ダニール・クビアト「再舗装された路面がレースの鍵を握るはず」

  • Published:

トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトが、2019年F1第10戦イギリスGPに先立って抱負を語った。今回の英国グランプリについてクビアトは「新しく再舗装された路面が重要な鍵を握る」との見解を示した。

シルバーストンは昨年、路面を全面再舗装したものの、排水性の悪さ故に昨年のMotoGP第12戦イギリスGPは、全クラスの決勝レースが雨のために開催中止となった。F1ドライバーからも不評で、ルイス・ハミルトンは「史上最悪の仕事だ」と酷評した。

MotoGPを統括する国際モーターサイクリズム連盟が、シルバーストンのライセンスを取り消しとする処分を下し、再発行の条件として運営者側に路面の全面再舗装を要求。その結果、シルバーストンは前回再舗装を依頼したAggregate Industries社ではなく、イタリアのサーキットコンサルタント会社であるDromoに再々舗装の発注を出した。

新たなサーフェスは、従来の6倍の強度を誇るアスファルト混合物で施工され、つい先日工事が終わったばかり。この新しい舗装を本格的に使用するのは、今週末のF1イギリスGPが初めてとなる。

昨年、F1浪人生活を過ごしていたクビアトにとっては2年ぶりのシルバーストン。過去4戦の出走の内、3レースで入賞を果たしたことのある相性の良いグランプリだ。

再舗装された路面がレースの鍵を握るはず

ダニール・クビアト

フランスとオーストリアでの連戦は、僕らにとって厳しい週末だったと言った方が的確だろうね。2種類の全く異なる種類のサーキットで、ペース不足に苦戦してしまった。何故僕らのクルマが適さなかったのか理由を突き止めようとしてるけど、今年のこういった傾向は僕らだけに限ったことじゃないように思う。ある種のサーキットにおいて、他よりも抜きん出たパフォーマンスを示すマシンが幾つかあるみたいだ。

ライバルチームの幾つかが進歩を遂げたわけだけど、僕らは反撃のためにハードワークを続けているし、その都度全力でレースに臨むつもりだ。オーストリアでのレースを終えて、サーマーブレイク前までに何処を改善すべきかを探るため、僕はシミュレーター作業に取り組んできた。その成果が出る事を祈ってる。

他のドライバー達と同じように、僕もシルバーストンが大好きだ。クラッシックでありながらもクールなトラックだし、F1マシンの性能を思う存分堪能する事が出来るからね。ダウンフォースを全開にして、ここの高速コーナーを走るのは途方もなくエキサイティングなんだ。今年は昨年と比べて全体的にスピードが上がっているから、今週末のシルバーストンはかなりスペシャルだろうね。

そんなわけだから、ここは首の筋肉トレーニングが役に立つトラックでもあるわけさ!身体的にかなり厳しいコースではあるけど、気温が高くなりすぎる事はないだろうから、その点では幾らかマシだね。

未知数なのは路面だ。今年はまたトラック全体が完全に再舗装されているから、これまでとどう変わったのか、新しいターマックがどういう感じなのか本当に興味深い。それと、ここの高速コーナーは何処もタイヤへの横荷重がかなり高いから、これも週末を占う上での重要な要素と言えるだろうね。

僕はイギリスGPみたいなクラシックなレースが好きだ。毎年大勢の観衆が詰めかけてくれるし、雰囲気も最高だ。シルバーストンは、2013年に僕が初めてF1マシンをテストドライブした場所でもあるんだ。トロ・ロッソのマシンだった。あれは人生の中でも最高に特別な一日だったよ!


イギリスGPの舞台となるのは、イギリス空軍飛行場の跡地に建設された1周5891m、全17コーナーを有するシルバーストン・サーキット。ドライコンディションとなった昨年のグランプリでは、予選2番手のセバスチャン・ベッテルが逆転優勝を果たし、2位にルイス・ハミルトン、3位にキミ・ライコネンが続く結果となった。

F1イギリスGPは、日本時間7月12日(金)18時からのフリー走行1で幕を開ける。

F1イギリスGP特集