2019年F1イギリスGP予選でフロントロウを獲得したメルセデスのバルテリ・ボッタスとルイス・ハミルトン
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メルセデス無敗伝説終わらず…7年連続の最前列、ボッタスを褒め称えるハミルトン / F1イギリスGP《予選》

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13日土曜に行われたF1第10戦イギリス予選セッションを終えて、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスが一日を振り返り、決勝に向けての豊富と見通しを語った。

ボッタスはキャリア通算10度目、今季4度目、シルバーストンでは初となるポールポジションを獲得。一歩で、イギリスGP史上最多ポールポジション記録「7回」への期待が寄せられたハミルトンは、予選Q3の最初のアタックでミス。これが響き、1000分の6秒差でチームメイトに敗れ、2番手という結果に終わった。

クルマを降りたハミルトンは「ベストな形で予選をまとめ切れなかった。バルテリの方が間違いなく良い仕事をした」と語り、チームメイトを称賛した。ボッタスは「ここしばらくこの感覚を失っていた」と述べ、5戦ぶりのポールポジションに酔いしれた。

チーム代表のトト・ウォルフは「フェラーリ優位を予想していただけに、フロントロウを独占出来た事に少し驚いた」と語り、予想外に上出来な結果だと主張したが、メルセデスは過去シルバーストンを席巻。2013年以来、7年連続となる2台揃っての最前列であり、ハイブリッド時代としては一度たりともフロントロウをライバルに許した事がない。

メルセデスの2台は共にミディアムでスタートするが、後方3番グリッドのフェラーリ、シャルル・ルクレールは最も柔らかいソフトタイヤでレースに臨む。ウォルフ代表は、距離に換算して「数メートル分不利」としながらも、スタートで切り抜けてしまえば後は「ミディアムの方が有利」だとして、戦略判断に自信を示した。

メルセデス:F1イギリスGP予選

バルデリ・ボッタス予選: 1位, FP3: 6位

無線でポール獲得の知らせを聞いて、単純にすごく嬉しかった。ここしばらくこの感覚を失っていたよ。ルイスは毎年シルバーストンで本当に速いから、彼に勝つのが難しい事は分かっていたしね。

完璧なラップじゃなかったんだ。まだ改善の余地はあったけど、ライバルも同じ様にまとめきれなかったから、結果としてはこのタイムで十分だった。

今回はポールのアドバンテージを活かしたい。ルイスは今年本当に良いレースペースを築いているから、明日はいいバトルができそうだ。序盤は、ソフトタイヤでスタートするシャルル(ルクレール)にも気をつけないと。

僕らはミディアムタイヤでスタートする分、スタートが厄介だけど、ロングランとしてはこちらに分があるはずだ。レースが楽しみだよ。きっと楽しいレースになる。

ルイス・ハミルトン予選: 2位, FP3: 3位

バルテリにおめでとうを言うよ。僕はベストな形で予選をまとめ切れず、彼の方が間違いなく良い仕事をした。Q2では苦戦し、Q3の最初のアタックも決して良いものじゃなかった。最後のアタックは悪くなかったけど、かと言って完璧でもなかった。リズムに乗れる時もあれば、そうじゃない時もある。

でもこれで終わったわけじゃないし、大事なのは明日のレースだ。巻き返すための方法を色々検討してみるつもりだ。今回のレースは絶対に勝ちたいところだけど、簡単な話じゃない。ここでのレースは毎年信じられない位にタフだからね。

ロングランペースは悪くないから、明日はミディアムスタートのアドバンデージを活かしたい。今週末は、会場に凄まじいエネルギーが溢れていて、僕やチームの気持ちを盛り上げてくれている。今夜はそれを自分のポジティブな力に変えられるように頑張ってみる。明日はもっと強くなって戻ってくるよ。


2019年F1イギリスグランプリ決勝レースは、日本時間14日(日)22時10分から行われ、1周5891mのシルバーストン・サーキットを52周する事で勝敗を決する。

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