金曜の結果に”かなり満足”と語るアロンソ「ダウンフォース量の設定が悩ましい」F1イギリスGP 2017《初日》
マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、14日金曜に行われたF1イギリスGP初日の2回のフリー走行で共にトップ10入りを果たし上々のスタートを切った。アロンソは午前のFP1で20周を走り8番手、午後のFP2では16周を走破し9番手タイムをマークした。
グランプリ1日目を終えたアロンソは、今日の結果に「かなり満足」とのポジティブなコメントを発表、マシンの仕上がりに一定の自信を示した。
今週末のイギリスGPに際して、ホンダF1はアロンソのマシンのES=回生エネルギーを貯蔵するためのバッテリーを交換しており、アロンソには日曜の決勝で”少なくとも”5グリッドの降格ペナルティーが科せられる見込みとなっている。
土曜の予選結果を重視する必要のないアロンソは、日曜の決勝でのロングラン・ペースを見据えてマシンのセッティングに取り組んでいるが、ダウンフォースをどのように設定するかに頭を悩ませていると語る。
原則として、大きなリアウィングを装着する等してダウンフォース量を増やすと、コーナリング速度が向上する一方でストレートでのトップスピードは低下する。チームは、サーキットとマシンの特性に合わせてセッティングを行うが、イギリスGPの舞台であるシルバーストン・サーキットは、エンジンパワーもダウンフォースも必要とされるため、そのバランスを見極めるのが難しい。
イギリスGP初日を終えて
フェルナンド・アロンソFP1: 8位, FP2: 9位
今日のセッションにはかなり満足してるんだ。検討しなきゃならない選択肢が幾つかあるから、明日はその中からベストなものを選ぶよ。とは言っても、決勝で後方からスタートすることになるのは分かってるから、(予選のショートランペースではなく)主に決勝でのペースに集中して取り組んでるんだ。
知っての通り、金曜のラップタイムは重要じゃない。過去数戦のレースでは、僕らは8番手から12番手あたりのポジションにいた。どうなるかは明日を待ってみないとね。
ここでの最大の課題は、ダウンフォースレベルをどう設定するか、って事だね。コーナーでの速度を上げる事を優先するのか、はたまたストレートでポジションを守ることを重視するのかによって、幾つかのウイングを取り除いたりするんだけど、それはエンジンパワーがどの位なのかによって異なってくるんだ。もしエンジンパワーが貧弱でストレートでの速度を重視するなら、手持ちの中で最も小さなウイングを選ぶ必要がある、という具合にね。判断するのが難しいよ。
2017年第10戦F1イギリスGPの日程・結果・ニュース・サーキットガイドなどの情報については、F1イギリスGP特設ページを参照されたい。