トスト、ローソンに辛辣評価「100年経っても角田裕毅には敵わない」レッドブル昇格を”全面”支持―愛弟子を大絶賛

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レーシング・ブルズの元チーム代表であり、2021年のF1デビュー時から角田裕毅の成長を見守ってきたフランツ・トストが、リアム・ローソンに対して率直かつ辛辣な評価を下した。「100年与えてもローソンはユーキに敵わない」と断言し、角田との交代人事について「ようやく正しい判断が下された」と全面的に支持した。

開幕からわずか2戦でのドライバー交代はF1パドックに衝撃を与えた。オーストラリアと中国の2戦で精彩を欠いたローソンはレーシング・ブルズに降格となり、角田が代わってレッドブルに昇格。母国グランプリとなる日本で念願のデビューを果たした。

レッドブルRB21で鈴鹿サーキットのS字区間を駆け抜ける角田裕毅(レッドブル・レーシング)、2025年4月4日(金) F1日本GPフリー走行Courtesy Of Red Bull Content Pool

レッドブルRB21で鈴鹿サーキットのS字区間を駆け抜ける角田裕毅(レッドブル・レーシング)、2025年4月4日(金) F1日本GPフリー走行

独メディア「Motorsport-Total」によると、オーストリア国営放送のテレビ解説者として日本GPの初日に臨んだトロ・ロッソの元指揮官は、「私なら最初から角田裕毅を選んでいた。実際、昨年秋の時点でハッキリとそう言っていたんだ」と語り、「ようやく正しい判断が下された」と支持した。

その理由については、「ローソンよりユーキの方が遥かに速いからだ。100年与えてもローソンはユーキには敵わない」と断言。「それに加えてユーキの方が経験豊富だ。一体、何の問題があるというんだ? 極めて単純な話だ」と続けた。

実際、角田はレッドブルRB21を初めてドライブした日本GPのFP1で、僚友にして4度のF1王者であるマックス・フェルスタッペンに0.107秒差の6番手を記録。驚くべきパフォーマンスを示し、自身の存在感を強く印象付けた。

トストは、「私はずっとそう言ってきたが、ユーキの生粋のスピードは信じられないほどで、F1ドライバーの中でも間違いなくトップクラスだ」と大絶賛。「感情的になりすぎる傾向はあるが、それをコントロールし、天性のスピードをレースでの一貫性に繋げられれば、今季は彼にとってもレッドブルにとっても、非常に素晴らしいシーズンになるだろう」と予想した。

角田の今季が素晴らしいものになると見ているのはトストだけではない。

鈴鹿でのFP1を経て、トストの後任であるレーシング・ブルズのチーム代表ローラン・メキーズは、2025年に向けて角田は「非常にシリアスなレベル」に達したとして、シニアチームでの活躍にエールを送った。

ガレージ内でフランツ・トスト代表とハグする角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)、2023年11月26日(日) F1アブダビGP決勝レース(ヤス・マリーナ・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

ガレージ内でフランツ・トスト代表とハグする角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)、2023年11月26日(日) F1アブダビGP決勝レース(ヤス・マリーナ・サーキット)

ローソンにとって鈴鹿は、今季初めてF1経験のあるサーキットであり、「少なくとも日本GPまではチャンスを与えるべきだった」とする声も少なくない。しかし、トストはこうした擁護論すら一蹴する。

「サーキットを知っていることと、速く走れることは別問題だ。だからこそ、今このタイミングでユーキを起用したのは完全に正しい判断だった。単純にリアムは遅すぎる」と断じた。

長年にわたり角田を見守ってきたトストがここまで断言する背景には、単なる愛情以上に、確かな“実力の裏付け”があるといえる。角田にとっては、改めて信頼に応える走りが求められる重要な週末となりそうだ。

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