フェルスタッペン、未知の戦場ムジェロへ「他のサーキットとは似ても似つかない」
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが、史上初開催となるムジェロ・サーキットでの2020年FIA-F1世界選手権第9戦トスカーナGPに先立って抱負を語った。
フェルスタッペンは前戦モンツァでエンジントラブルに見舞われリタイヤとなり、ドライバーズランキングでの2位の座をバルテリ・ボッタス(メルセデス)に奪われた。フェルスタッペンはレース中、エンジンからの発熱異常を訴えていた。首位を走るルイス・ハミルトンとのポイント差は54ポイントに拡大した。
マックス・フェルスタッペンムジェロは他とは似ても似つかない
ムジェロでの走行経験があるようだけど、F1マシンで走るとどんな感じになると思う?
ムジェロでレースをした事はないけど、最近ドライブする機会に恵まれてね。本当に素晴らしいサーキットだよ。カレンダー上の他のサーキットとは似ても似つかない本当にユニークなサーキットで、F1マシンだと凄く速く走れると思う。オーバーテイクは簡単じゃないだろうけど、ドライブするのは間違いなく楽しいだろうし、実際に経験するのが楽しみだ。
ムジェロでの課題をどう予想する?
タイヤに負担がかかることは間違いないね。何しろムジェロは高速コーナーが多く、路面温度も高くなりそうだし。後は、F1マシンでの走行準備や知識がない状態で、どうやってパフォーマンスを発揮していくのかというのも課題の1つだ。
ドライバーだけじゃないよ。チームにとっても良いテストになると言える。エンジニアの連中も既にシミュレーターを使った膨大な作業に取り組んでいて、可能な限り万全の準備を整えてはいるけど、サーキットではかなりの量の微調整が必要になると思う。
このコースの一番の見所はどこだと思う?
高速コーナー全般かな。特にターン1とエンジン全開のターン2は最高だろうね。とは言っても当然走った経験がないわけで、流れに身を任せるしかないんだけど、新しいチャレンジは好きだし、不確定要素がを増やすような試みは全員にとって良いことだと思ってる。
F1マシンで走るムジェロは超高速で、レースは楽しいものになるだろうし、先週よりも良い形で週末を締め括れる事を願っているよ。
トスカーナGPの戦いの舞台となるのは、フェラーリ所有のテストコースとして知られるムジェロ・サーキット。1周は5,245mと長い部類で、全15コーナーから構成されるストップ・アンド・ゴー型のサーキットでは超高速バトルが期待されている。コースの詳細はムジェロ・サーキットを参照されたい。
ムジェロでのF1グランプリは史上初。誰もが手探りで週末に挑むことになる。事前の準備・シミュレーションの精度、現場での瞬発的な対応力が問われる。F1トスカーナGPは、日本時間9月11日(金)18時からのフリー走行1で幕を開ける。