アレックス・アルボン、追い抜き困難なムジェロ「カメラマンはターン1に集結するはず」
レッドブル・ホンダのアレックス・アルボンが、2020年FIA-F1世界選手権第9戦トスカーナGPに先立って抱負を語った。舞台となるムジェロ・サーキットは誰もが未経験のコースであるがゆえに、アルボンは経験の浅い自分にもチャンスがあると考えている。
シーズン8戦を終えてアルボンは48ポイントを獲得し、マクラーレンのランド・ノリスに9ポイント差のドライバーズランキング6位につけている。チームメイトのマックス・フェルスタッペンとの差は63ポイントと開く。
アレックス・アルボンカメラマンはムジェロのターン1に集まるはず
ムジェロでのレースが本当に楽しみだよ。低速コーナーがないから、今シーズンの中で最も身体的にタフなイベントになるだろうし、特別なレースになると思う。フォーミュラ・ルノーに参戦していた2012年にムジェロで走った事があるんだけど、本当にクールなサーキットだった。純粋なスピードという意味で、今季カレンダーの中で最も速いトラックのひとつになるんじゃないかな。
今回のレースで一番楽しみにしていることは何ですか?
速いし高低差もあるからドライバー的には間違いなく楽しいコースだし、全体的にも特別なトラックだと思う。シミュレーターで運転してみたけど、流れるようなレイアウトが印象的だった。
チームとしては何とも言い難い部分があるけど、ムジェロは僕にとって良いコースになり得ると思う。F1初開催の場所だから誰にとっても未知の領域で、経験や知識が興味深い事態をもたらす事はないだろうからね。
身体的に厳しい上にトリプルヘッダーの3戦目です
フィジカル的にはめちゃくちゃ厳しいだろうね。負荷の大きなロングコーナーはGフォースが堪えるんだけど、ムジェロにはそれがいっぱいあるから。シンガポールやハンガリーといったコースでは、ドライバーの体力が問われるわけだけど、ムジェロもそうなるだろうね。
オーバーテイクの見通しは?
追い抜きが簡単じゃないだろうから予選が重要になると思う。オーバーテイクポイントはターン1だけだから、カメラマンはそこに全員集まるだろうね。この手の高速サーキットはタイヤの消耗が激しいから、戦略的には2~3回のピットストップが必要になるかも。レースはエキサイティングになるんじゃないかな。
今年初めてファンがグランドスタンドに戻ってきます
良い事だと思う。パドックにいるのが同じ人ばかりで飽き飽きしていたからね! F1も僕らも安全対策を守っているし、楽しみだよ。
トスカーナGPの戦いの舞台となるのは、フェラーリ所有のテストコースとして知られるムジェロ・サーキット。1周は5,245mと長い部類で、全15コーナーから構成されるストップ・アンド・ゴー型のサーキットでは超高速バトルが期待されている。コースの詳細はムジェロ・サーキットを参照されたい。
ムジェロでのF1グランプリは史上初。誰もが手探りで週末に挑むことになる。事前の準備・シミュレーションの精度、現場での瞬発的な対応力が問われる。F1トスカーナGPは、日本時間9月11日(金)18時からのフリー走行1で幕を開ける。