フェルスタッペン最速連取!ホンダPU異常で好調ガスリーは走行叶わず / F1シュタイアーマルクGP《FP2》結果とダイジェスト
2021 F1第8戦シュタイアーマルクGP金曜2回目のフリー走行が現地6月25日に開催され、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがFP1に続いて全体ベストを刻み初日をトップで締め括った。
2番手はダニエル・リカルド(マクラーレン)。フェルスタッペンがマークした1分5秒421に0.336秒と迫った。3番手はエステバン・オコン(アルピーヌ)と、珍しい2名が上位に顔を覗かせた。
2-5を記録したFP1を経て、好結果への期待が高まっていたアルファタウリ・ホンダにとっては厳しいセッションとなった。
FP2開始を前にパワーユニットにデータ異常が見つかり検査の必要に迫られたため、FP1で2番手をマークしていたピエール・ガスリーはセッションへの参加を見合わせる事となり、ピットウォールからセッションを見守った。ホンダF1の田辺豊治テクニカル・ディレクターはガスリーとチームに謝罪した。
1台を失った事でチームはプログラムの大幅修正を強いられた。午前5番手の角田裕毅はソフトとハードを1セットずつ使い、ガスリーの損失をできるだけ補うべくロングランに取り組み、39周を重ねて15番手でヘルメットを脱いだ。
近隣で局地的に雨が降る中、午後の現地シュピールベルクもFP1同様に辛うじて日差しに恵まれ、予選・決勝と同時刻帯のプラクティス2は、気温22℃、路面42℃のドライコンディションでスタートした。
セッション中の降水確率が80%という状況の中、終盤には山際に真っ黒な雲が覆うシーンもあったが、チームにとっては有り難い事に最後までドライコンディションが継続。ロバート・クビサに代わりC41をドライブしたキミ・ライコネン(アルファロメオ)が最多41周を走るなど、各車貴重なドライを利用して精力的に周回を重ねた。
縁石が濡れた影響もあっただろうか。初日2回目のセッションでも多くがコース外に飛び出た。ニキータ・マゼピン(ハース)はターン4でスピン、ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)はターン6でグラベルに飛び出て、カルロス・サインツ(フェラーリ)もまた縁石に乗り過ぎた事でリアを失ったが、いずれもクルマを大きく壊すといったものではなかった。
チームメイトが初日2連取を飾った一方、もう一台のRB16Bをドライブしたセルジオ・ペレスは9番手と、ウェットへの懸念から2台で異なるプログラムに取り組んでいた可能性もあるが、FP1に続いてミッドフィールドに埋もれた。
メルセデスも同じ様に2台の位置が大きく開いた。ルイス・ハミルトンは1分5秒335の最速を刻んだが、最終ターン10のトラックリミットに違反した事で抹消となり最終4番手でクルマを降りた。対するバルテリ・ボッタスは12番手だった。
セッション終盤、ボッタスは新品ハードタイヤを履いてピットアウトした直後にリアを滑らせ、マクラーレンのガレージ前にスタック。車体がピットレーンを垂直に塞ぐ格好となり、ウォーキングのチームのクルーの助けを借りてコースへと出ていく場面があった。
一件はセッション終了後に「危険走行」との裁定が下り、スチュワードはボッタスに3グリッド降格と2点のペナルティポイントを科した。スピンの背景には、レッドブル・ホンダに対して遅れを取っているピットストップ改善に向けたメルセデスの”とある試み”があった。
Valtteri Bottas spins in the pit lane after being released
He does very well to keep the car under control and avoid the barriers. He's helped by the McLaren team and he's now back on track#StyrianGP 🇦🇹 #F1 pic.twitter.com/bRoftghlqA
— Formula 1 (@F1) June 25, 2021
2021年F1第8戦シュタイアーマルクグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間6月26日(土)19時から1時間の日程で開催される。
2021年F1第8戦シュタイアーマルクGPフリー走行2(FP2)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
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1 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:05.412 | 37 | |
2 | 3 | リカルド | マクラーレン | 1:05.748 | +0.336 | 35 |
3 | 31 | オコン | アルピーヌ | 1:05.790 | +0.378 | 35 |
4 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:05.796 | +0.384 | 35 |
5 | 14 | アロンソ | アルピーヌ | 1:05.827 | +0.415 | 39 |
6 | 5 | ベッテル | アストンマーチン | 1:05.934 | +0.522 | 38 |
7 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:05.994 | +0.582 | 39 |
8 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:06.079 | +0.667 | 36 |
9 | 11 | ペレス | レッドブル | 1:06.089 | +0.677 | 36 |
10 | 99 | ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:06.145 | +0.733 | 37 |
11 | 55 | サインツ | フェラーリ | 1:06.147 | +0.735 | 39 |
12 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:06.251 | +0.839 | 32 |
13 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:06.270 | +0.858 | 39 |
14 | 7 | ライコネン | アルファロメオ | 1:06.297 | +0.885 | 41 |
15 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1:06.451 | +1.039 | 39 |
16 | 63 | ラッセル | ウィリアムズ | 1:06.628 | +1.216 | 39 |
17 | 47 | シューマッハ | ハース | 1:06.886 | +1.474 | 29 |
18 | 9 | マゼピン | ハース | 1:07.404 | +1.992 | 30 |
19 | 6 | ラティフィ | ウィリアムズ | 1:07.669 | +2.257 | 32 |
コンディション
天気 | 曇り |
---|---|
気温 | 22℃ |
路面温度 | 42℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1シュタイアーマルクGP |
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セッション種別 | フリー走行2 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | レッドブル・リンク |
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設立 | 1969年 |
全長 | 4318m |
コーナー数 | 10 |
周回方向 | 時計回り |