2018年F1シンガポールGPでの勝利を祝うメルセデスのルイス・ハミルトン
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メルセデス、苦手コースを完全攻略し選手権でのリードを拡大「努力が報われ始めている」

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メルセデスAMGは9月16日(日)の第15戦F1シンガポールGP決勝レースでルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウイン。バルテリ・ボッタスは4位を獲得。二人合わせて37ポイントの大量得点を計上した。

ハミルトンにとっては、キャリア通算69勝目にして今シーズン7勝目の優勝であり、マリーナベイ市街地コースでのレースとしては4勝目を上げた事になる。ハミルトンは選手権ポイントを281点とし、ドライバーズタイトル2位のセバスチャン・ベッテルとのポイント差を40に広げた。

メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウォルフは、「シンガポールは何年にも渡って頭を抱えてきたコースだから、このようなペースで制覇出来て特別な気分だよ。これまでの取り組みが報われてきている証だ」と語り、伝統的に苦手としてきた低速サーキットでの優勝に満足感を示した。

苦手コースを完全攻略し選手権でのリードを拡大

ルイス・ハミルトン決勝: 1位, グリッド: 1番手

胸の鼓動が止まらないよ。シンガポールGPが僕らにとって厳しいレースになるのは分かってたけど、僕はいつでも楽観的なんだ。自分らの仕事をきちんとこなせば、チャンスを作る事が出来る。そう信じてるからね。そういう気持ちで週末に臨んだら、金曜日から素晴らしいパフォーマンスを示す事ができた。土曜日のFP3はそんなに良くなかったけど、予選では突然スペシャルなラップが舞い降りてきた。

ポールからスタートする事が最大のチャンスだって事は分かってたさ。最高のスタートを決めて、その後も上手くやってのけたよ。トラフィックに捕まった時はリスクを冒さないように気をつけた。他のクルマに接近しすぎるとグリップが無くなってスライドしてしまい、ミスする確率が高くなるからね。

上手いタイミングで前のマシンに追いついて、すんなり前に行かせてくれればタイムロスせずに済むんだけど、今日は終始イヤな場所で捕まってしまった。だから、マックス(フェルスタッペン)が真後ろに詰めてきた時、頑張って守りに入らなきゃならなかったんだ。

凄まじく肉体的に厳しいレースだから、今は終わってホッとしてるんだ。長い夜だったけど、今日の結果には本当に満足さ。

バルデリ・ボッタス決勝: 4位, グリッド: 4番手

今日のレースは波乱が少なかったね。もう少し色んな事が起こってくれればレース展開に動きが出て良かったんだけどな。序盤に1度だけセーフティカーが出たけど、ピットストップのタイミングを混乱させるにはちょっと早すぎたね。このサーキットでは、前のマシンを追いかけたりオーバーテイクしたりするのが凄く難しいから、展開が動いてくれた方がやりやすいんだ。リスタートの後は波風のないレースだった。

ハイパーソフトを履いていた第1スティントは楽勝だったんだけど、第2スティントではソフトで長い距離を走らなきゃならなかったから、終盤近くは難しい状況になるだろうなって思ってた。4位には満足できないけど、昨日の予選結果を思えばこれ以上の結果は難しかったね。でも、皆がマシンとセットアップを改善させるべく頑張ってくれていたから、チームにとっては良い結果さ。


61周で争われた決勝レースでは、ポールポジションからスタートしたメルセデスのルイス・ハミルトンが通算69勝目を上げ優勝。2位はレッドブルのマックス・フェルスタッペン。3位表彰台にはフェラーリのセバスチャン・ベッテルが滑り込んだ。

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