ホンダ、最終戦を前にタイトル争いで後退「最後の挑戦に向け全力を注ぎたい」と田辺TD
ホンダF1パワーユニット勢は12月5日(日)のF1第21戦サウジアラビアGP決勝を終えて、両チャンピオンシップ争いで後退した。
ドライバーズタイトルを争うマックス・フェルスタッペンはルイス・ハミルトンに敗北。2位に終わった。僚友セルジオ・ペレスはリタイヤ。レッドブル・ホンダはコンストラクターズ選手権争いで、メルセデスのリードを28点にまで許す事となった。
次週アブダビGPで2台揃って表彰台に上がり、更にはメルセデスが1台を失うなどの極端な展開なくしてコンストラクターズタイトル獲得は難しい状況だ。またフェルスタッペンは、ハミルトンに同一ポイントを許して最終戦に臨む事になる。
Pos | Driver | Team | Time | PTS |
---|---|---|---|---|
2 | フェルスタッペン | レッドブル | +11.825s | 18 |
6 | ガスリー | アルファタウリ | +41.613s | 8 |
14 | 角田裕毅 | アルファタウリ | +1 lap | 0 |
NC | ペレス | レッドブル | DNF | 0 |
泣いても笑っても1週間後のヤス・マリーナ・サーキットがホンダF1第4期活動の終着点となる。ホンダF1の田辺豊治テクニカル・ディレクターは「最後の挑戦に向けて全力を注ぎたい」と意気込んだ。
「F1初開催のサウジアラビアGPは、2回の赤旗を含む波乱の展開になりました」と田辺TD。
「レッドブル・ホンダのフェルスタッペン選手は、その波乱の中でのピット戦略も功を奏して一時はトップを走行しましたが、最終2位に終わりました。チームメイトのペレス選手は、赤旗中断後のリスタート後の混乱で接触に見舞われリタイアとなってしまいました」
「アルファタウリ・ホンダのガスリー選手は難しいレースを上手く走り切り6位入賞と、良いパフォーマンスを見せてくれたと思います」
「角田選手は接触によりポジションを落としてしまい、14位という残念な結果にはなりましたが、初めてのサーキットで良いパフォーマンスを発揮していましたし、ポジティブな週末になったと思います」
「ドライバーズ・チャンピオンシップについてはフェルスタッペン選手がハミルトン選手と同一ポイント、コンストラクターズチャンピオンシップについては、今日の結果でメルセデスに差を広げられてしまいました」
「そしていよいよ、来週の最終戦で両チャンピオンシップが決まります。ホンダF1の最後の挑戦となる今シーズンの最後となる第22戦アブダビGPに向け、チーム一丸となり全力を注ぎたいと思います」
12月5日(日)にジェッダ市街地コースで行われた2021年F1第21戦サウジアラビアGP決勝レースでは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がポール・トゥ・ウインを飾り、2位にマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、3位にバルテリ・ボッタス(メルセデス)という結果となった。
ヤス・マリーナ・サーキットを舞台とする次戦、シーズン最終F1アブダビGPは12月10日 (金) のフリー走行1で幕を開ける。