マックス・フェルスタッペン（レッドブル）がシャルル・ルクレール（フェラーリ）を0.294秒差で退け、2023 FIA-F1世界選手権21戦サンパウロGPのポールポジションを獲得した。角田裕毅（アルファタウリ）は16番手でQ1敗退を喫した。

11月3日(金)の公式予選Q3でフェルスタッペンが刻んだ1分10秒727は、自身のQ2ベストよりもコンマ6秒近く遅かったが、それでもルクレールを打ち下すには十分だった。

2列目には直近2戦で無得点試合を演じたアストンマーチンの2台が並んだ。ランス・ストロールはフェルナンド・アロンソに0.043秒差をつけ3番手をマークした。アロンソの2戦連続のノーポイントを受け、AMR23は旧スペックに戻された。

コース上のデブリ清掃のために予選は15分遅れで開始された。セッションを経る毎にインテルラゴス・サーキット上空は雲に覆われていき、路面温度は最終的に10℃近く低下。コンディションの大幅な変化を受け、メルセデスを含めてタイヤの熱入れに苦戦するチームも見られた。

ポール争いのQ3開始を前に漆黒の闇が上空半分ほどを覆い尽くした。アロンソは無線を通して「まるで夜だ」と報告。雷雨の到来が予期されたためセッションの途中で赤旗が振られ、時計の針は残り4分19秒でストップした。再開されることはなく、トップ10は1回のアタックで決した。

3列目にはルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセルのメルセデス勢が続いた。ただしピットレーンで他車を妨害した疑いがあるとしてラッセルはアルピーヌの2人と共に召喚され、3名共が2グリッド降格ペナルティを受けた。

Q2でタイムシートのトップに立ったランド・ノリス（マクラーレン）は、自己ベストから１.9秒以上遅れて7番手に甘んじた。カルロス・サインツ（フェラーリ）はエス・ド・セナでコースアウトして8番手に留まった。

セルジオ・ペレス（レッドブル）はQ2でチームメイトに100分の5秒差の3番手を刻んだものの、Q3では9番手に甘んじた。オスカー・ピアストリ（マクラーレン）はターン13で飛び出し、ノータイム10番手でセッションを終えた。

角田裕毅は3セットの新品を投じたが、最後の最後にエステバン・オコンに蹴落とされ、15番手通過を果たしたピエール・ガスリーに1000分の44秒及ばず、16番手でQ1敗退を喫した。1000分の6秒遅れの17番手にはチームメイトのダニエル・リカルドが並んだ。

ノックアウトを経て角田裕毅は無線を通して声を荒らげ、放送禁止用語を口にし、ルイス・ハミルトン（メルセデス）の名前を3度に渡ってフルネームで連呼。ペナルティを要求した。

スチュワードは両者に関するインシデントを調査しておらず、角田裕毅がハミルトンの何に不満を抱いていたのかは不明だが、セッション後、大幅にタイムを失ったなどとして他車の妨害を非難した。

2023年F1第21戦サンパウロGP予選リザルト

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サーキット

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