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バーレーンGPではエンジントラブルにより2台共が完走できず、極めて厳しい結果となったマクラーレン・ホンダであったが、先日行われたバーレーン合同テストの最終日には、トラブルフリーで81周を走行し4番手タイムを記録。復調の兆しを感じさせ始めている。
しかしながら、ホンダF1の責任者を務める長谷川祐介は、MGU-Hの一連のトラブルについては解決の糸口が見えたと語りながらも、エンジンと燃料に厳しいロシアGPのコースレイアウトを考えると、今週末もまたマクラーレン・ホンダにとって厳しいグランプリになるとの認識を示している。
ホンダ:ロシアGPに向けてのコメント
長谷川祐介
ホンダF1プロジェクト総責任者
「不甲斐ない結果に終わったバーレーンGPの後、私たちはバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われたイン・シーズンテストで非常に忙しい日々を過ごす事になりました。チームはMGU-Hの問題に対処するために、幾つかの対策を行うべく懸命に作業に取り組んでいますが、テスト最終日にストフェルが81周を走破してくれたことで、私たちはこの問題に対する解決策の方向性を確認できたと考えています。この結果はチームの勤勉さと決意の賜物であると言えるでしょう」
「昨年2016年のロシアGPでは、我々マクラーレン・ホンダは2台のマシンがポイントを獲得することができました。もちろん再びこのような結果が得られるよう全力を尽くしていますが、それはそれとして、今週末のレースは我々にとってチャレンジングなものになると予想しています」
「ソチ・オートドロームは90度のコーナーと長いストレートが組み合わされたところに特徴がありますが、これはエネルギー管理のバランスに重点を置く必要があることを意味しています。エンジン出力を出し切りながらも燃料を管理していくことが鍵となるでしょう。フリー走行ではベストなセットアップを見つけるためにマクラーレンと協力しながら懸命に作業を行うつもりですし、良いパフォーマンスを見せたいと考えています」
マクラーレン・ホンダは2016年のロシアGPでアロンソが6位・バトンが10位を獲得しており、ダブルポイントを獲得している。2017年のF1ロシアGPは、4月28日(金)17:00にソチ・オートドロームにて1回目のフリー走行が開催される。