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2015年シンガポールGP以来となるポールポジションをフェラーリにもたらしたセバスチャン・ベッテルであったが、ロシアGP決勝スタート直後にメルセデスのバルテリ・ボッタスに先行され、2位表彰台に甘んじた。
レース前のフォーメーション・ラップではフェルナンド・アロンソがマシンを止めるアクシデントがあったため、レースオフィシャルはエクストラ・フォーメーション・ラップの実施を決定、ベッテルはこれに多少混乱したという。とは言え、ボッタスに先行を許した最大の理由は、強い向かい風によってボッタスが強いスリップストリームを得たからだと語る。
ベッテル:ロシアGP決勝後コメント
セバスチャン・ベッテル
決勝:2位、予選:1位
「スタートは良かったと思うんだ。もう少し積極的でも良かったかな。スタートが遅れたからグリッドの状況を適切に読み取れなかったんだ。スタート自体は良かったんだよ、でも強い向かい風が吹いていて、後ろにいたボッタスはかなりの”トウ“を得たんだ。だから僕にできることはなかったよ」
「バルテリは素晴らしいレースをしたね。彼は後ろにいた僕らフェラーリよりも上手くドライブしてたから勝利にふさわしいよ。レース終盤はバルテリのDRS圏内に入れそうだったから全力で追いかけたんだ。バックストレート(二つ目のDRSゾーン)では彼にプレッシャーを与えてミスを誘おうとしたけど、彼はミスしなかったね。マッサとの事はちょっとしたただの行き違いさ。彼がどう動くか確信が持てなかったんだ。でもあれでレースに負けたわけじゃないからね」
「今はスペインGPに目を向けている。冬のバルセロナテストでは手応えがあったからね。チャンピオンシップのことを考える必要はない。僕らはとても良いスタートを切った。勝つためにここにるんだ。全力を尽くしているし、まだ学んで改善することができる。今日はここでスピードがあったけど、もっとできたはずだ。でも僕らには強力な車があるし強いチームだから見通しは明るいよ」
2017年ロシアGPの詳しい模様については「F1ロシアGP《決勝》結果とダイジェスト」を参照されたい。