2011年F1レギュレーション
2011年のF1レギュレーション一覧
まずは主だった変更点をざっくりみてみましょう!
- DRSの導入
- KERSの復活
- タイヤ供給、ブリジストンからピレリに
- 最低重量を640kgまで引き上げ
- 107%ルールの復活
- 予選でのスロー走行の制限
- ダブル・ディフューザの禁止。
- Fダクトの禁止
- チームオーダー禁止ルールの廃止
- メカニックの作業時間を制限
- ギアボックス5戦連続使用へ変更
DRS(可変リアウィングシステム)の導入
マシンにかかるダウンフォースを手動でコントロールしてオーバーテイクのチャンスを増やそうじゃないか!という趣旨に基づくレギュレーション。くわしくはDRSとは?をご参照あれ。危険なのでウェットコンディション時や視界があまりに悪い場合は使用禁止。
KERSの復活
まあ復活と言ってもKERSは、2010年のレギュレーションで許可されていたのでねぇ。FOTAの自主規制で使わなかっただけ。
最低重量を640kgまで引き上げ
上記のKERS搭載による重量の不利をなくすための措置。長身のドライバー、例えばクビサとか、ウェバーとかが不利になっちゃいますもんね。
タイヤ供給、ブリジストンからピレリに
2011年から3年間、ピレリがF1世界選手権の単独サプライヤーに。FIAからの要請で、耐久性を低く抑えかつ各タイヤの性能差を激しくするよう求められているので、今まで以上にタイヤマネジメント能力が要求されることになる。ピレリタイヤでのハードとソフトの見分け方も要チェック!
107%ルールの復活
2010年に新加入してきたチームがやたら遅いことへの処置。2011年からは予選Q1の最速タイムから107%を超えるドライバーは、レースへの出走が認められないことになりました。ただ、雨によるセッション中止などの例外的な状況においてはスチュワードが判断する模様。
予選でのスロー走行の制限
予選中におそーく走ったりして他のドライバーの邪魔すんなよというルール。ピット出口後のセイフティカーラインとピット入口前のセイフティカーライン間でタイムを測定。基準タイムは、各グランプリのフリー走行初日までにレースディレクターが決定します。
ダブル・ディフューザの禁止
2009年にメルセデスGP(当時ブラウンGP)、ウィリアムズ、トヨタが採用したダブルディフューザーに他のチームが抗議して、最終的にFIA国際控訴裁判所(ICA)の判断を仰ぐことに。結果合法とされましたよねー。
Fダクトの禁止
2010年の目玉だったFダクトが2011年では禁止に。Fダクトとはマクラーレンが導入した、リアウイングへの気流を調整してウイングの働きを減らし、ストレートでのトップスピードを上げる装置のこと。詳しくはFダクトとは?をご参照あれ。
チームオーダー禁止ルールの廃止
もう耳に残って一生消えることのないフレーズ。。
「Fernando is faster than you. Can you confirm you understood that message?」
2010年ドイツGPでマッサはアロンソと首位争いをしていたが、チームから無線でマッサへ向けてこの歴史に残るフレーズが伝えられた。その直後、マッサは露骨に減速して首位をアロンソに譲った。明らかにチームオーダーだったので、レース終了後にフェラーリに10万ドルの罰金が。
しかし解せないのがなぜその直後チームオーダー禁止ルールが廃止になったんでしょうね。
メカニックの作業時間を制限
2010年シーズンの序盤、大幅な規定変更のために24時間寝るまもなく作業を続けていた新規チームからの懸念を受けてFIAが決定。みんな夜は寝ろよってことです。
ギアボックス5戦連続使用へ変更
ギアボックスの連続使用ルールが4戦連続使用から5戦連続使用へ。近年の大きな流れエコへの配慮とコスト削減の一環ですね。