ピットレーンに入っていたマックス・フェルスタッペンを祝福するレッドブル・レーシングのピットウォール、F1オーストラリアGP決勝レース後
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煽るレッドブル、アロンソの”例のフレーズ”を引用してホンダの復帰後初表彰台を祝福

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ホンダがF1オーストラリアGPの表彰台に上がった事を受けて、レッドブル・レーシングはフェルナンド・アロンソが口にした”あの有名なフレーズ”を引用して、ユーモラスにその健闘を讃えた。

2019年のシーズン開幕戦、ホンダ製F1エンジン「RA619H」を搭載するレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、コース上でワークス・フェラーリのセバスチャン・ベッテルを豪快にオーバーテイク。レース終盤にはディフェンディング・チャンピオンのルイス・ハミルトンに牙を剥いた。

3位表彰台はホンダにとって、ルーベンス・バリチェロがもたらしたF1撤退前の2008年イギリスGP以来、2015年のF1復帰後初となるポディウム。フェルスタッペンにとってはキャリア通算23回目、チームにとっては162回目の表彰台だった。

レース後、レッドブル・レーシングは公式Twitterアカウントを通して「今の俺たちは戦えるぞ!メルボルンでのマックスの3位は、ホンダに2008年イギリスGP以来初めてのポディウムをもたらした!」とツイート。暗にアロンソを煽った。

昨年の開幕戦、ホンダエンジンを捨て去り念願のルノーエンジンを手に入れたマクラーレンのフェルナンド・アロンソは、その初戦で5位入賞を果たしたレース後、信頼性と競争力を欠いた3年間の屈辱的なシーズンから開放された気持ちを表現するかのように「今の俺たちは戦えるぞ!」とコメント。大きな話題をよんだ。

一年後の第2戦バーレーンGPでは、4位入賞の快挙を果たしたトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーがアロンソのこの発言を引用。2度のF1ワールドチャンピオンにやり返した。ガスリーはその真意について「ホンダの仕事を称賛しなきゃならないと思った」と語っている。

レッドブル・ホンダが有望なシーズンスタートを切った一方、ルノーとの2年目を迎えたマクラーレンは、カルロス・サインツがMGU-Kと思われるエンジントラブルでリタイヤ。ポイント圏内からスタートしたランド・ノリスはポジションを落とし、12位でフィニッシュした。

なおフェルナンド・アロンソは同じ週末、TOYOTA GAZOO RacingからWEC世界耐久選手権スーパーシーズン第6戦セブリング1000マイルレースに参戦し、中嶋一貴とセバスチャン・ブエミと共にTS050 HYBRID8号車をドライブして、今シーズン3勝目を獲得。ドライバーズタイトル争いでのリードを15点に広げた。

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