2018年F1シンガポールGPに姿を見せたセバスチャン・ブエミcopyright Getty Images / Red Bull Content Pool

レッドブル・ホンダ、”不本意”ながらもセバスチャン・ブエミを開発に起用「金さえあれば…」

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レッドブル・レーシングは、2019年シーズンの開発兼リザーブドライバーとしてセバスチャン・ブエミと契約した事を発表した。ブエミが同職を務めるのは2012年から数えて8年連続。マックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリーに不測の事態が生じた際、代理としてレースに出走する。

レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコはMotorsport-Totalのインタビューの中で、金額面での折り合いが付けば、ブエミを開発ドライバーではなくトロロッソ・ホンダのレギュラードライバーとして雇い入れる可能性があったと述べ、控えドライバーとして起用した事は”不本意”だとの認識を示した。

「彼はフォーミュラEで高い年俸を得ており、喜ばしい状況にある。我々としては彼に対して、彼がフォーミュラEとWEC世界耐久選手権で稼いでいるのと同額のサラリーを用意する事は出来なかった」

レッドブルの弟チームであるトロロッソ・ホンダは今年、ブレンドン・ハートレーの後任としてFIA-F2選手権に参戦していたアレックス・アルボンを起用。マルコの発言は、本命がアルボンではなくブエミであった事を仄めかしている。

セバスチャン・ブエミはレッドブルの若手育成プログラムで経験を積んだ後、2009年にスクーデリア・トロロッソからF1デビューを果たした。その後2011シーズンを以てF1を去ったものの輝かしい活躍を重ね続け、2014年には世界耐久選手権、2016年にはフォーミュラEのタイトルを獲得した。

更に、昨年はフェルナンド・アロンソと中嶋一貴とのコンビでル・マン24時間レースを制覇。今年はトヨタと共に2度目のWEC王座を狙うと共に、初参戦を果たした日産からフォーミュラEを戦っている。

レッドブルは声明の中で、経験豊富な開発ドライバーを一貫して起用する事はマシンの開発ペースを加速させると共に、レギュレーションの変化に対して迅速かつ的確に対応できる体制をもたらすとして、ブエミ以上の人材は存在しないと述べた。