日産フォーミュラE、セバスチャン・ブエミとアレックス・アルボンの起用を正式発表
日産自動車株式会社はは20日、今年12月に開幕する「ABBフォーミュラE選手権」のレースドライバーにスイス出身のセバスチャン・ブエミと、英国出身のアレックス・アルボンを起用する事を正式発表した。
現在29歳のブエミは、フォーミュラE創設から4シーズンに渡ってe.damsから参戦。2015年と2016年のシリーズチャンピオンを筆頭に、歴代最多勝、最多ポールポジション、最多ファステストラップ、最多連勝、シーズン最多勝、最多連続ポイント獲得など、フォーミュラE選手権のほぼすべての記録を保持している。
ブエミは、スペインのヴァレンシアで来月開催される合同テストで初めて、日産のワークスカラーをまとったGen2=第2世代フォーミュラEカー・デビューを飾る予定となっている。
「これから始まるシーズン5は、僕にとって新たなスタートになる」とブエミ。「刷新されたマシンやレースフォーマット、そしてレース会場となる都市やレーストラックも新しくなる。今後もe.damsとともに仕事に取り組み、電気自動車技術で世界をリードする日産がもたらす興奮を、世界中のモータースポーツファンに届けられることを楽しみにしている」
日産は先日12日に、フォーミュラE選手権でのデビューに向け、同選手権のシリーズタイトル獲得経験を持つe.damsの株式を取得。フランスのル・マンに拠点を置くe.damsは、日産のアライアンスパートナーであるルノーと提携し、シリーズ設立から3年連続でチームタイトルを獲得している。
一方のアルボンは、これまで国際シングルシーターのジュニアカテゴリーで頭角を現している22歳の若手ドライバー。アルボンは、2016年のGP3シリーズでランキング2位を獲得し、今季のFIA F2選手権ではすでに3勝を挙げ、ポイントランキング3位につけている。
「競争が激化している今のフォーミュラEで、世界を代表するドライバーたちに対してどこまで戦うことができるのか…今からとても楽しみなんだ」とアルボン。「電動フォーミュラによる市街地レースは、僕にとって新たな挑戦だけど、チームメイトのブエミのパフォーマンスはフォーミュラEにおける明確なベンチマークであり、僕にとって大いに役立つだろう」
日産のグローバルモータースポーツダイレクターのマイケル・カルカモは、ブエミとアルボンのラインナップはグリッド随一だと語る。
「フォーミュラEでの数々の記録が物語るように、ブエミは真のトップドライバーだ。日産はそんなブエミと、勢いある若手のアルボンが組んだチームで参戦する。我々の革新的な技術とニッサン・インテリジェント・モビリティのビジョンを示すにあたって、これ以上のチームは考えられない」
e.damsのチーム監督を務めるジャンポール・ドリオは、「我々が4年前に中国でフォーミュラE選手権に初参戦して以来、ブエミはe.damsにおいて重要な役割を果たしてきた。DAMSのフォーミュラ2チームで活躍しているアルボンが、その才能をフォーミュラE選手権に発揮することにもワクワクしている」との談話を発表した。
シーズン5の開幕戦は、2018年12月15日にサウジアラビアのリヤドで開幕。レースは、モロッコのマラケシュ、メキシコシティ、香港、中国の三亜、ローマ、パリ、モナコ、ベルリン、ニューヨークにて開催される予定となっている。なお、2019年1月26日と6月9日に予定されているラウンドの開催国と都市は追って発表される。