2024年FIA-F1世界選手権第23戦カタールGPのスプリント予選（旧シュートアウト）が現地11月29日に行われ、コンストラクターズ選手権制覇に王手をかけるマクラーレンが1-3グリッドを獲得した。角田裕毅（RB）は17番手でSQ1敗退に終わった。

フェラーリの期待を打ち砕いたマクラーレン

週末唯一のフリー走行でシャルル・ルクレールが好調なペースを示したことで、フェラーリはマクラーレンとのタイトル争いで優位に立つかに思われた。だが、スプリント予選では下馬評通り、ランド・ノリスが全セッションで最速を記録し、他を寄せ付けないパフォーマンスでポールポジションを獲得した。

ノリスが刻んだ1分21秒012の最速タイムは、SQ3の最初のアタックで記録されたもので、セッション終盤にはタイムを更新する必要がないと判断してピットへ戻った。SQ2のベストタイムでさえ、フェラーリの全セッションでのベストを上回るものだった。

チームメイトのオスカー・ピアストリはSQ3の最初のラップで2番手を刻んだが、ジョージ・ラッセル（メルセデス）が最終ラップでこれを1000分の96秒上回り、マクラーレンの最前線独占を阻んだ。

逆転のコンストラクターズタイトルを狙うフェラーリ勢は、カルロス・サインツが最後のアタックで4番手に滑り込み、ルクレールが5番手に続いた。

角田裕毅、苛立ちのSQ1敗退

12分間で行われた新品ミディアムタイヤ縛りのSQ1は、路面が刻々と改善していき、タイムシートが慌ただしく入れ替わる展開となった。ハース勢とザウバー勢の計4台のみ、2セットを投入した。

角田裕毅はチェッカーギリギリで最終ラップに入り、最初の2つのセクターでは自己ベストを更新したものの、最終セクターで失速。SQ2まで1000分の17秒差の17番手で敗退した。無線を通して、なぜセッションの終盤に急かされたのか理解できないとフラストレーションをあらわにした。

一方でチームメイトのリアム・ローソンは、アレックス・アルボン（ウィリアムズ）と全くの同タイムを刻んで14番手でSQ2進出を果たすと、フェルナンド・アロンソ（アストンマーチン）を100分の4秒差で抑えて最終ラウンドに進んだ。

SQ3では1分22秒082の9番手相当のタイムを記録したが、ターン6のトラックリミットによりラップが抹消され、ニコ・ヒュルケンベルグ（ハース）に次ぐ10番手でセッションを終えた。

コンストラクターズ選手権6位を争うハース、アルピーヌ、RBはそれぞれ、1台をSQ3に送り込んだ。最上位は好調続くアルピーヌのピエール・ガスリーで、8番グリッドを獲得した。

低調続くペレスはSQ1敗退

レッドブル勢は、アンダーステアに不満を訴えたマックス・フェルスタッペンこそ6番グリッドを持ち帰ったが、不調続きのセルジオ・ペレスは16番手と、またも早期のノックアウトを喫した。

ガスリーとは対照的に、同じアルピーヌA524をドライブしたエステバン・オコンは振るわず、周冠宇（ザウバー）を抑えて18番手を記録するに留まった。フランコ・コラピント（ウィリアムズ）は周冠宇からコンマ5秒遅れの最下位と、大きく遅れた。

スプリントレースは日本時間12月1日(日)25時にフォーメーションラップが開始され、1周5419mのロサイル・インターナショナル・サーキットを19周する事でチャンピオンシップポイントを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2024年F1第23戦カタールGPスプリント予選リザルト

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