リアム・ローソン、ミスによる「代償」の影響を懸念…SQ3進出で前進10番手と好走も
リアム・ローソン(RBフォーミュラ1)は11月29日に行われた2024年F1カタールGPのスプリント予選で、SQ1敗退間際から最終ラウンドへの進出を果たし、10番グリッドを持ち帰ったが、ミスにより失った代償が土曜のレースに与える影響に懸念を示した。
チームメイトの角田裕毅が5番手を刻んだ一方、週末唯一のプラクティスで14番手と後手に回ったローソンは、SQ1でもノックアウト・ゾーンを彷徨う状況に陥ったが、最終ラップで自己ベストを更新。0.013秒差の15番手でSQ2に駒を進めた。
「正直、序盤はそれほど速さがなく、自分たちを難しい状況に追い込んでしまった。僕自身としても、ステップアップするためにかなりの努力が必要だったけど、こうして達成できて良かったよ」とローソンは振り返った。
崖っぷちから突破劇はSQ2でも続いた。ローソンは0.04秒差でフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)を退け10番手ギリギリでSQ3に進出。最終ラウンドでは10番手をマークした。
惜しむらくは、ターン6のトラックリミットによりSQ3の最初のラップが抹消されるミスを犯したことだ。これによりローソンは、コンストラクターズ選手権6位争いのライバルであるハースのニコ・ヒュルケンベルグを上回る9番グリッド獲得の機会を逃した。
ローソンは「1ポジションを失ったことで、明日に向けて代償を支払うことになった。ポイントを取るために、あと2つポジション上げなきゃならなくなってしまった」と語り、ポイント獲得のハードルが上がったと認めた。
さらに「ポジション1つに過ぎないけど、それでも当然ながら影響がある」とも語ったが、「こうして前進できたことには満足しているし、明日のスプリントレースが楽しみだ」と付け加えた。
決勝レースとは異なり、スプリントでポイントを獲得するためにはトップ8でフィニッシュする必要がある。ポジションを上げるためには、クルマのパフォーマンスをさらに引き出すことが求められる。
「引き出せる余地は常にあると思うし、今夜はそれに取り組むつもりだ」とローソンは語る。
「誰もがそうだと思うけど、今日は少しではあるけどロングランに取り組んだから、各チームの状態を見極めるためのデータを分析することになる」
「かなりの接戦になると思う。アルピーヌ、ハース、そして僕が順に並んでいる状態だから、明日は直接的に競い合う形になる」
2024年F1カタールGPのスプリント予選では、ランド・ノリス(マクラーレン)が圧倒的なパフォーマンスでポールポジションを獲得。2番手にジョージ・ラッセル(メルセデス)、3番手にチームメイトのオスカー・ピアストリが続いた。
スプリントは日本時間11月30日(土)23時から、公式予選は同27時から1時間に渡ってロサイル・インターナショナル・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。