溢れる笑み…角田裕毅「満足しています」噛み締めるブレイクスルー、崖っぷちで見せた”王者撃破”の快進撃

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11月28日に行われた2025年F1第23戦カタールGPのスプリント予選。角田裕毅(レッドブル・レーシング)が、ついにそのポテンシャルを結果に結びつけた。レッドブル昇格後、予選形式のセッションで初めて僚友マックス・フェルスタッペンを上回り、堂々の5番手を獲得したのだ。

シート確保に向けた正念場を迎える中、セッション後のインタビューでは思わず笑みがこぼれた。それは会心の結果への満足感と同時に、深い安堵を感じさせるものだった。

初のマックス撃破―0.009秒差の逆転劇

道のりは決して平坦ではなかった。新品ミディアムタイヤの装着が義務付けられたSQ1。角田は1回目のアタックでフェルスタッペンから0.435秒遅れ、2回目でもその差を大きく縮めることはできなかった。だが、最終ラップのセクター2で全体ベストを刻む走りで9番手に滑り込み、SQ2進出を決める。

続くSQ2でも、当初はフェルスタッペンの後塵を拝していた。だが、ここから角田がギアを上げる。大胆にもフロントフラップを“3クリック”も調整するという決断を下した結果、最終ラップでチームメイトとの差を0.116秒まで詰め、中国GP以来となる今季2度目のSQ3進出を果たした。

そして迎えた最終SQ3。ソフトタイヤでの勝負は、両ドライバー共に苦戦を強いられる展開となる。1回目のラップでは黄旗が出たと勘違いし、トップから1.9秒遅れに沈むも、最後のアタックで執念を見せた。

逆転タイトルを目指すフェルスタッペンが「酷いアンダーステア」と「狂ったようなバウンシング」に苦しみ6番手に終わる傍ら、角田はそれをわずか0.009秒上回るタイムを記録。5番グリッドをもぎ取った。

スプリント予選でレッドブルRB21をドライブする角田裕毅、2025年11月28日(金) F1カタールGP(ロサイル・インターナショナル・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

スプリント予選でレッドブルRB21をドライブする角田裕毅、2025年11月28日(金) F1カタールGP(ロサイル・インターナショナル・サーキット)

安堵、そして静かに湧き上がる「自信」

前戦ラスベガスでの内圧設定ミスによる予選Q1敗退、そして強まるシート喪失の憶測。重圧から解き放たれたかのように、角田は順調な週末とこの日の結果を噛み締めていた。

「そうですね……これまでのところは本当に、クリーンな週末を過ごせています。本当にスムーズにいっていますし、プラクティスも大きな問題なく進んでくれて、そのおかげでスプリント予選に向けて、自信を深めることができました」

「満足しています。ここまで何事もなく週末を過ごせているので」

5番手を記録したスプリント予選を経て笑顔でインタビューに応じる角田裕毅(レッドブル・レーシング)、2025年11月28日(金) F1カタールGP(ロサイル・インターナショナル・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

5番手を記録したスプリント予選を経て笑顔でインタビューに応じる角田裕毅(レッドブル・レーシング)、2025年11月28日(金) F1カタールGP(ロサイル・インターナショナル・サーキット)

この結果が来季の去就を大きく動かす材料になるとは考えにくい。それでも、同じマシンに乗る王者を実力で上回った事実は、決して無視できないポジティブな材料だ。

角田は手応えを口にしつつも、タイトル争いの渦中にいるチームメイトへの配慮を忘れなかった。

「まだ3セッションが残っていますが、チーム、特にマックス(フェルスタッペン)にとっては本当に重要な時期ですし、両方のガレージが集中して作業に取り組んでいて、誰もが全力を尽くしています」

「僕自身も自信を持てていますし、クルマにも満足しています。明日に向けては、まだコンマ数秒を削るための作業が必要ですが、それでも楽しみにしています」

角田としては、土曜のスプリントで早めに順位を引き上げ、後方から発進するフェルスタッペンとの間に別のクルマを挟む形に持ち込みたいところだ。そうなれなければ十中八九、いずれかのタイミングでチームオーダーが発動されるだろう。


2025年F1カタールGPスプリント予選でポールポジションを獲得したのはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)。2番手にジョージ・ラッセル(メルセデス)、3番手にはランド・ノリス(マクラーレン)が続く結果となった。

スプリントは日本時間11月29日(土)23時から、公式予選は同27時から1時間に渡ってロサイル・インターナショナル・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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