Q1敗退リアム・ローソン、大苦戦「同じ問題に対処しなきゃならなかった」コース内に留まるので精一杯
リアム・ローソン(アルファタウリ)は10月6日(金)に行われた2023年F1第18戦カタールGP予選で18番手に留まりQ1敗退を喫した。チームメイトの角田裕毅はコンマ6秒速いタイムを刻んでQ2に進出し、11番手で予選を終えた。
ルーキーにとって今週末のロサイル・インターナショナル・サーキットは過酷と言うほかない。路面や縁石、ランオフエリアが全面的に改修されたばかりであるだけでなく、スプリントの採用によって週末を通して練習できるのは僅か60分しかない。おまけにローソンにはここでの走行経験がない。
まだサーキットにエキゾースト・ノートが響き渡る中、汗まみれでインタビューに応じたローソンは「本当に厄介だった。誰もが路面コンディションと格闘していたのは分かるけど、正直なところ今日は、最初にコース出て以降、ずっとクルマに苦戦しっぱなしだった」と振り返った。
「プラクティスで抱えていた問題点については予選までに殆ど絞り込めたとは思うけど十分じゃなかった。本当に大変だったから、もっと深く掘り下げて調べる必要がある」
「最終ラップは両方とも感触は悪くなかったけど、クルマをコースに留めておくのが大変だった」
コンディションの悪さはローソンに更なる追い打ちをかけた。この日は強風が吹き荒れ、周囲の砂漠から飛んできた大量の砂埃が路面に降り積もった。
「序盤は信じられないほど埃っぽかったけど、その後は改善されていって、予選が始まる前までに良くなったけど、それでもまだ、プラクティスで抱えていたのと同じ問題に対処しなきゃならなかった」とローソンは語る。
「これについてはもっと詳しく調べてみる必要がある。限界までクルマをプッシュする自信が全く持てなかったからね」
クルマはパルクフェルメ下にあり、基本的にセットアップを変更する事はできない。残りの週末に向けて挽回する事はできるだろうか?
「もちろんさ。今週末はフォーマットが特殊だからチャンスはまだある。でも、膨大な量の作業をしなきゃならない事は否定できない。タイムを縮めるために何ができるのかを見極めるためにはね」とローソンは締め括った。
2023年F1カタールGP初日予選でポールポジションを獲得したのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。2番手にジョージ・ラッセル、3番手にはルイス・ハミルトンと、後続にはメルセデス勢が続く結果となった。
2日目のシュートアウトは日本時間10月7日(土)22時から、F1スプリントは同26時30分からロサイル・インターナショナル・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。