角田裕毅「僅差で逃すのは今年のトレンド!」0.004秒差でTOP10届かず、シュートアウトでの更なる好成績に期待
Q3まで0.004秒差の11番手に甘んじた2023年F1第18戦カタールGP予選を経て角田裕毅(アルファタウリ)は、「かなりの僅差で(Q3を)逃すのは今年のトレンドようなものですが、満足しています」と微笑んだ。
紙一重で最終Q3を逃すのは確かに今年のアルファタウリ、角田裕毅のトレンドかもしれない。9月の初旬のイタリアGPでは0.013秒差で、7月のベルギーGPでも僅差でこれを逃しており、前戦日本GP予選ではチームメイトのリアム・ローソンが0.043秒差でQ2敗退を喫した。
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— Visa Cash App RB F1 Team (@visacashapprb) October 6, 2023
チーフ・レースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズもまた「これほどの僅差で11番手になったのは今年初めての事ではない」と少し落胆した様子をうかがわせたが、AT04の1ラップペースに手応えを掴んだようで「明日のスプリント・シュートアウトもチャンスだ」と前を向く。
ロサイル・インターナショナル・サーキットで行われた初日の予選で角田裕毅は、ローソンがコンマ6秒落ちの18番手でノックアウトを喫した一方、13番手タイムでQ1を突破した。
続くQ2ではトラック・リミット違反を犯したセルジオ・ペレス(レッドブル)の恩恵を受け最終11番手に繰り上がったとは言え、1回目のラップを終えてトップ10を確保するなど、最終ラウンドに足る走りを披露。ただバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)に1000分の4秒差で蹴落とされてしまった。
1日を終えた角田裕毅は「自分のパフォーマンスには満足しています。高速コーナーが多いこの手のサーキットでは容易にトラックリミットを犯してしまいがちですが、今のところは違反していないので、その点については良かったと思います」と振り返った。
「望んでいたQ3に行ければ良かったのですが、それでもポイントに近いポジションを確保できたので気にしてはいません。幾つかの部分で改善できるところはありますが、クルマ的にはアップグレードも上手く機能していますし、レースに向けては楽観的に考えています」
ただでさえ再舗装したての路面がトリッキーである事に加え、この日は風が吹き荒れ、路面が砂で覆われるなど、ドライバーにとって非常に過酷なコンディションとなった。
角田裕毅は「FP1でとんでもなく強い風が吹くなど、今日はコンディション的に大変な1日でしたが、それでも予選に向けては風も落ち着き、気温も下がった事で幾らかドライブし易くなりました」と語る。
「コーナーによっては1周毎に風向きが変わってクルマの挙動が違ってしまう状況でしたが、それもこのサーキットの特徴の1つなので、走っていて楽しかったです」
通常の週末とは異なりカタールGPではスプリントフォーマットが採用されるため、2日目はシュートアウトとF1スプリントが行われる。「明日もまた別の予選があります。今日より良い成績を残すチャンスなので楽しみにしています」と角田裕毅は付け加えた。
2023年F1カタールGP初日予選でポールポジションを獲得したのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。2番手にジョージ・ラッセル、3番手にはルイス・ハミルトンと、後続にはメルセデス勢が続く結果となった。
2日目のシュートアウトは日本時間10月7日(土)22時から、F1スプリントは同26時30分からロサイル・インターナショナル・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。