スペインの首都マドリード市街、2015年11月5日
Public Domain

スペインの首都マドリードでのF1グランプリ開催の可能性が浮上

  • Published:

スペイン・マドリード州議会はF1グランプリの開催に向け、F1のステファノ・ドメニカリCEOに対して公式書簡を送った。数年以内のカレンダー入りを目指していく事になる。

マドリードは昨年から市街地でのレース開催を検討していた。マドリード州首相イサベル・ディアス・アジュソはマドリードGPの実現を優先事項の一つに位置づけており、国内報道によると昨年の段階で既にF1関係者が視察に訪れていた。

計画は更に前進した。El Confidencialによると6月20日(月)にエンリケ・ロペス評議員の名義でF1の最高経営責任者(CEO)に書簡が送られた。その内容は抽象的なもので特筆すべき部分はないが、”公式”にというのがミソだ。

F1はマドリードのハマラ・サーキットで1967年にF1スペインGPを開催。以降、同地で11回に渡ってグランプリが開催された。ただハマラがF1開催要件のFIAグレード1規格を満たせるかどうかは分からず、開催地については現時点ではまだ検討中だという。

モラタ・デ・タフーニャに新たなサーキットを建設するプロジェクトも動いているというが、あくまでも計画中との事で決定事項ではないようだ。

マドリードのカレンダー入りはかなり困難な道のりだ。スペインでは既にカタロニア・サーキットでグランプリが開催されており、約8,000万ユーロ、約113億円もの予算を投じて施設改修を行う事で2026年までの契約延長を締結している。

人気向上に伴い、F1には現在、各国プロモーターからラブコールが押し寄せている。ドメニカリCEOは来年、規定で許された最大24レースを開催する方向で調整を進めているが、それでも空きはなく、スパ・フランコルシャンやモンテカルロ市街地コースといった伝統の常連コースでさえ、脱落の危機に立たされている。

F1スペインGP特集