カタロニア・サーキット(F1スペインGP)のホームストレートを走行するアルファロメオのロバート・クビサ、2021年5月11日
Courtesy Of Alfa Romeo Racing

2023年以降のF1スペインは新レイアウト? カタロニア・サーキット、新たにFIAグレード1取得へ

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2023年以降のF1スペインGPは従来とは異なるコースレイアウトで行われるかもしれない。スペインのSoyMotorによると、カタロニア・サーキットは第3セクターのシケインを廃した新たなレイアウトでFIAグレード1認定を追加取得する計画を立てている。

カタロニア・サーキットのマネージングディレクターを務めるホセ・ルイス・サンタマリアによると、申請のための準備は既に整っているとの事で、新たなレイアウトでホモロゲーションを取得する意向を明らかにした。

これにより、最終1つ手前のターン14・15のシケインを含む現行レイアウトだけでなく、これを廃した高速レイアウトもF1グランプリで使用する事が可能となる。

FIAグレード1ライセンスは国際自動車連盟が定めるサーキット用免許の中のトップグレードで、F1グランプリを開催するための必須条件だ。グレード1からグレード6までが存在する。

無論、今季のスペインGPは従来通りのレイアウトでレースが行われるが、2023年以降の開催についてはF1側に選択を委ねるという。

F1スペインGPの舞台カタロニア・サーキットの2021年版コースレイアウト図

F1スペインGPの舞台カタロニア・サーキットの2021年版コースレイアウト図

速度を下げるためのシケインが姿を消した場合、F1マシンは4速150km/hのコーナーを経て最終コーナーとホームストレートに向かう事になる。規格取得のために必要となる安全基準に関しては、F1サーキット用に開発された衝撃吸収バリア、TecProを設置する事で対処する。

なおカタロニア・サーキットは昨年初頭、バックストレート終端のターン10、スタジアムセクション入口にある通称ラ・カイシャを改修し、通過速度を向上させたばかりだ。

次戦スペインGPは5月20日のフリー走行1で幕を開ける。F1チームの本拠地が立ち並ぶヨーロッパラウンドの幕開けという事で、選手権を争うフェラーリとレッドブル、アストンマーチンなど多くのチームがアップグレードを持ち込む見通しだ。

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