F1スペインGP決勝スタート直後のホームストレート、2022年5月22日カタロニア・サーキットにて
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2023年F1スペインGP、新レイアウトのカタロニア・サーキットで開催へ…最終シケイン撤廃含む計画承認

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カタロニア・サーキットを舞台とする2023年のFIA-F1世界選手権シリーズ第8戦スペインGPが、最終シケインを撤去するなどした新たなレイアウトで開催される見通しとなった。

シルクイ・ダ・バルサローナ=カタルーニャ、通称カタロニア・サーキットは、ヘレスに代わって1991年に初めてF1カレンダーに登場。以降、4回に渡ってコースレイアウトが調整されてきた。

F1スペインGPの舞台カタロニア・サーキットの2021年版コースレイアウト図copyright Formula1 Data

F1スペインGPの舞台カタロニア・サーキットの現行レイアウト

F1レースディレクター兼安全責任者のニールス・ヴィティヒを含む国際自動車連盟(FIA)の視察団は先月末、カタロニア・サーキットを訪れた。FIAは2月27日、旧来のものに加え最終シケインを撤去したものを含む両レイアウトをグレード1認定した事を明らかにした。

今回の変更の目玉は以前から計画が報じられてきたように、2007年に最終コーナー手前に導入されたシケイン(ターン14/15)が撤去され、以前のオリジナルレイアウトに戻される点だ。

これに伴い、安全性強化のためにラップ最後の2つの高速コーナーにTECPROバリアが導入される。公式コース全長は従来より18m短い4.657kmとなる予定だ。

その他にはターン1のランオフエリアが拡大され、ターン1・2には新しいフェンスが設置される。またピットレーン出口のスコアボードは「より近代的な」ものに改装され、縁石やタイヤバリアの再塗装と交換も行われる。

更に、メインストレートに沿うピットビルのホスピタリティとコーポレートエリアも拡大・近代化され、ファンエリアの常設トイレも改修される予定だ。

2023年のF1スペインGPは第8戦として、エミリア・ロマーニャGP、モナコGPに続くトリプルヘッダーの最終戦として6月4日(日)に開催される。

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