フェルスタッペン、メルセデスに”遠く及ばない”3番手も「勝負のチャンスは転がっている」
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、10月24日(土)に行われたF1第12戦ポルトガル公式予選を終えて、3番手という結果に満足感を示す一方で「メルセデスには遠く及ばなかった」との認識を示した。ただし、決勝に向けて「勝負のチャンスは転がっている」とも語り、巻き返しを誓った。
F1初開催のアルガルベ・サーキット。タイヤへの熱入れが難しいこのコースでのポールポジション争いの行方を決定づけたのはタイヤ選択だった。
フェルスタッペンはポール争いに絡む速さを示したもの、メルセデスの2台がコンディションの変化に合わせてミディアムを履き、各々自己ベストをコンマ3秒近く更新した一方、最後までソフトを履き続けた。
フェルスタッペンは最終アタックでもラップタイムを縮めたが、最速を刻んだルイス・ハミルトンに0.252秒届かなかった。
順位 | ドライバー | チーム | Q1 | Q2 | Q3 |
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1 | ハミルトン | メルセデス | 1:16.828 | 1:16.824 | 1:16.652 |
2 | ボッタス | メルセデス | 1:16.945 | 1:16.466 | 1:16.754 |
3 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:16.879 | 1:17.038 | 1:16.904 |
4 | ルクレール | フェラーリ | 1:17.421 | 1:17.367 | 1:17.090 |
最前列のメルセデス勢に加えて、同じ2列目の隣に並ぶシャルル・ルクレール(フェラーリ)はミディアムを履いてグリッドに付く。フェルスタッペンは上位4台の中で唯一、中古のソフトタイヤでレースに挑む事になる。
勝負のチャンスは転がっている
マックス・フェルスタッペン予選: 3位, FP3: 3位
予選には満足している。Q3のラップはかなり真っ当だったし、3番手は良いスタートポジションだ。
誰にとっても同じ状況だけど、新しいターマック(舗装)の影響で今週末はタイヤを適切なウィンドウに入れるのが非常に難しい。そのため、少しばかり当たり外れが出てしまう状況ではあったけど、僕らはメルセデスに遠く及ばなかった。でも、明日に向けて勝負のチャンスはたくさん転がっている。
僕はソフトタイヤでのスタートだけど、周りの連中(メルセデスとフェラーリ)はミディアムタイヤを履いているから、スタートが重要になるはずだ。でも、タイヤがどの程度保つのかについては誰もがあまり情報を持っていないから、その点は未知数だ。
レースに向けて手探りで挑むことになるけど、いつものようにハードにプッシュしていく。予測不能なタイヤが興味深いレースを生み出すかもしれない。もし風が強くて雨が降れば更に混沌とするわけだけど、どんなコンディションであれ、明日はメルセデスに戦いを迫れるような良いポジションにいられる事を願うよ。
ポールポジションはルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)。僚友バルテリ・ボッタスを0.102秒差で2番手に抑える逆転最速タイムを刻んだ。2列目には3番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、4番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)が並ぶ結果となった。
2020年 F1ポルトガルグランプリ決勝レースは、日本時間10月25日(日)22時10分にスタート。1周4,684mのアルガルベ・サーキットを66周する事でチャンピオンシップを争う。