ポルシェの意味深予告、F1参戦とは無関係も更なる憶測を呼ぶ
重大発表を仄めかしたポルシェ・フォーミュラE公式Instagramアカウントの意味深な投稿は、同アカウントの運用方法の変更に関わるものでF1とは無関係だったものの、更なる憶測を呼んでいる。
ポルシェは15日(月)に「16.01.23ーエンジン始動。重大な何かが近づいている」との謎めいたティザーを残し、過去の全ての投稿を削除した。
フォーミュラEとは無関係の「エンジン」という文言や、その2日前にウィリアムズとの契約が囁かれるガルフ・オイルがF1関連の「重大ニュース」を予告した事などから、英国グローブのチームをパートナーとしてのF1参戦発表かとも期待された。
だが実際には自社運用のチャネル再編だった。16日(火)、同アカウントが今後「ポルシェ・モータースポーツ(@porsche.motorsport)」としてフォーミュラEに関わらず同社の総合的なモータースポーツチャネルとして運用される事が明らかにされた。
ただ、これで完結したのかどうかは分からない。
今回の運用変更についてポルシェは「更なる詳細を追って明らかにする予定」だとしており、また新たに公開された映像の終わりは「#FINALLY」のハッシュタグで締め括られるものだった。
このタグは2026年以降のレッドブルとのF1提携が確実と考えられていた昨年8月10月にポルシェが商標出願した「F1nally」を思い起こさせる。
伏線か。それとも話題を持たせるための単なる戦略か。ファンの反応は様々だ。
F1参戦発表を期待していたと思われるユーザーは「失望は計り知れず、1日が台無しだ」と書き込んだが、追って発表される”詳細”に期待感を示す者も見受けられる。
沈黙続きのポルシェF1参戦計画のパートナーについてはウィリアムズが有力との見方が多い。
今回の騒動を受けてウィリアムズは英「Motorsport Week」に対し、次世代パワーユニットが導入される2026年以降のエンジンサプライヤーに関しては「あらゆる議論に前向きだ」と述べ、ポルシェへの関心を否定しない一方、チーム売却交渉を進めている事実はないと強調した。
発表間近にまで交渉が進展したにも関わらず「レッドブル・ポルシェ」の可能性が潰えたのは、ポルシェが過半数株を求めた事に対してレッドブル首脳陣が、独立性が損なわれることを懸念した事が最大の理由だと考えられている。
次なる候補として囁かれているウィリアムズとマクラーレンもまた、株式の過半数を売却することは問題外であると明言したと伝えられており、ポルシェのF1プロジェクト結実のためには株取引を含むにせよ、出資額を抑える事が最低条件だと考えられている。