ポルシェのエンブレム、2020年
Courtesy Of Porsche AG

F1参戦か?それとも…ポルシェ、重大発表を”不可解”予告

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ポルシェが1月16日(月)に重大ニュースを発表する事を示唆した。詳細は不明だが、散りばめられた幾つかのヒントと諸状況からF1への新規参戦発表を仄めかしているようにも受け取れる。

昨夏にレッドブルとの提携交渉が破談となり一度は計画の完全破棄が取り沙汰されたものの、モハメド・ベン・スレイエムFIA会長はドイツのプレミアム自動車ブランドが引き続き、2026年の参戦に向けてF1チームと話し合いを続けていると明かした。

ポルシェ・フォーミュラEの公式Instagramアカウントは1月15日(日)、「16.01.23ーエンジン始動。重大な何かが近づいている」との謎めいたティザーを残し、過去の全ての投稿を削除した。

何よりも奇妙なのは「エンジン」という文言だ。

フォーミュラEマシンを駆動するのは化石燃料を使う旧来のICE(内燃エンジン)ではなく電動パワートレイン。単に不適当な比喩という線も捨てきれないが、発表はフォーミュラEではないエンジンを搭載する別の何かに関連するものと捉えるのが自然だ。

フォーミュラEのシーズン9はティザー投稿の前日にメキシコで開幕戦を迎えた。シリーズに関する重大発表であれば露出が高まる開幕前に行うのが適当だ。

ポルシェの目下のモータースポーツ活動はフォーミュラE、GTレース、ワンメイク・シリーズ、そしてeスポーツの4つに集約される。既存のSNSアカウントの中でF1参戦を告げる場としてはフォーミュラEが最も妥当だ。

重大ニュースの発表予告は流行りなのだろうか?

遡ること2日前、マクラーレンとの契約終了を経てガルフ・オイルは、黒塗りのマシンの画像とともに「F1の重大ニュースがまもなく公開される」との意味深なメッセージを発した。

ガルフ・オイルとの契約相手然り、レッドブルとの交渉が潰えて以降、沈黙を保ち続けているポルシェのF1参戦計画のパートナーとして有力視されているのはウィリアムズである。

「おかえりなさい」が意味する「#WelcomeHome」のハッシュタグが示すのは何か?1964年のオランダGPを以てワークスとしての参戦から手を引いたF1だろうか。それとも…。

ポルシェとガルフと言えば1970年のレースカー、ポルシェ917が思い出される。マシンは水色と橙色のガルフカラーに塗装された。「ガルフ・ウィリアムズ・ポルシェF1チーム」誕生ともなれば胸熱だ。

無論、F1と何らの関係もない発表である可能性もある。

仮にウィリアムズをパートナーとしてのF1参戦発表であるとするならば、各々の本国であるドイツあるいはイギリス国内で少なからずリークや噂があって良さそうなものだが、そうした報道はこれまでのところ一切ない。

またティザーが投じられたのはInstagramアカウントのみで、他のチャネルは通常営業といった雰囲気であり、「重大」としつつも露出を抑えている点も奇妙で、F1参戦という超ビッグニュースに向けての下地作りとしては腑に落ちない点もある。

続報:F1参戦とは無関係も更なる憶測