ランド・ノリス、強盗の一件を引きずったまま母国F1イギリスGPへ
マクラーレンのランド・ノリスは英国現地11日(日)に強盗に遭った事で精神的にダメージを受けている事を明かして「完璧ではない状態」で母国F1イギリスGPに向けて準備を進めている事を認めた。
ノリスは先週日曜日の夜にウェンブリー・スタジアムで行われたイタリア代表対イングランド代表のユーロ2020決勝後に強盗に遭い、4万ポンド、日本円にして600万円超えのリシャール・ミルRM11-03と思われる超高級時計を奪われた。
ノリスはシルバーストン・サーキットでのイベントを前にした15日(木)に事件を振り返り、気分は良くなってきたものの、まだ事件の事を完全に忘れるまでには至っていないと認めた。
ノリスは詳細についてはあまり多くを語りたくはないとした上で「完璧な状態じゃないかもしれないけど、徐々に落ち着いてきている」と述べ「良くなってきているし、明日はきっと大丈夫だと思う」と続けた。
「誰にとっても望ましい経験じゃないし、こういう事は僕だけではなく他の人にも起きている。誰にもこういう事は起きて欲しくないと思うけど、同じ経験をした人の気持ちは良く分かるよ」
「あんな事があった後だから、ここ数日はしっかり睡眠を取ろうと努力したり、何かと大変な日々を送っている」
「確かに完璧な状態ではないけど、こうしてここにいられることを嬉しく思っているし、身体的には問題ないし、決して悪くはないと思ってる」
「嘘をつくつもりはない。メンタル面に問題がある事は確かだ。メンタルヘルスは重要だし、あまりよく眠れていないから理想的ではなく、少し胸も痛い」
「でもいつまでもウェンブリーの悪夢に囚われている場合じゃないし、良くなるように取り組んで、最高の状態を目指していくつもりだ」
今シーズンは3回の表彰台を獲得してドライバーズランキングでバルテリ・ボッタス(メルセデス)を上回る4位につけるなど好調を続けているだけに、レースへの影響が懸念される。