F1モナコGPでリタイヤを喫し、パドックを歩くスクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールcopyright Ferrari S.p.A.

ルクレール、”決意表明通り”に母国モナコGPでクラッシュ「リスクを取らなきゃならなかった」

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「リスクを取る必要がある。場合によってはクラッシュするリスクであってもね」

スクーデリア・フェラーリの一員として初めて母国GPに臨んだモナコ出身のシャルル・ルクレールは、レース前の決意表明どおりに、無謀とも思える強引なオーバーテイクによってチェッカーフラッグを受ける事なくレースを終えた。

ポールを争うことは難しかっただろうが、前日の予選でセカンドロウの期待高かったルクレールは、マラネッロの状況判断ミスによってまさかのQ1敗退。アルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィからの”贈り物”を得てグリッドが一つ繰り上がり、15番手からレースに挑んだ。

同じアルファロメオのキミ・ライコネンの後退によってオープニングラップで1つ、2周目にまた1つポジションを上げ13番手にまで浮上すると、8周目に最終ラスカスでハースのロマン・グロージャンをオーバーテイク。12番手にまで巻き返した。だが、その勢いもそれまでだった。

翌周に同じ場所でルノーのニコ・ヒュルケンベルグに仕掛けるも今後は接触。タイヤがパンクしたため急ぎピットへと戻ろうとしたが、その途中で右リアタイヤがバーストしマシンのフロアを破壊した。コース上には大量のデブリが飛散。78周のレースの中で、唯一のセーフティーカーの原因を作った。

ルクレールはその後、何とかピットへと戻り、ハードタイヤに履き替え最下位でコースに復帰するも、クルマのダメージは大きく16周目にマシンを降りた。

「本当に厳しいレースだった」とルクレール。「レースの前にも言ったけど、僕はかなりリスクを取らなきゃならない状況だった。最初は楽しかったけど、残念ながら最後は最悪の形で終わってしまった。ツイてないことに、僕らは15番グリッドからスタートしなきゃならなかった。それは僕らの本当のペースを反映したものじゃなかった。巻き返すのは難しかった」

「9周目にニコをオーバーテイクしようとした時に、クルマのリアがウォールとぶつかってしまいニコと接触してしまった。リアタイヤとフロアがダメージを負った。新しいタイヤに履き替えてレースを続けようとしたけど、あの事故でかなりの量のダウンフォースを失ってしまい、最後はリタイアせざるを得なかった」

「次のレースでは立ち直って戻って来るよ。FP3のパフォーマンスはかなり良かったけど、それ以外は忘れ去るべき週末だった」

マッティア・ビノット代表は「何度か素晴らしいオーバーテイクを見せてくれたが、最後のあれは若干ハード過ぎたかもしれない。だが、あれは正しい態度だった」と語り、ルクレールの”アグレッシブ過ぎる”ドライビングは正しい行いだったと擁護した。

ルクレールがフェラーリでリタイヤするのは今回が初めて。ノーポイントに終わったものの、ドライバーズランキング5位をキープした。だが、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリーが大量ポイントを獲得したことで、コンストラクターズでのフェラーリはアドバンテージは減少。レッドブルが29ポイント差に迫った。

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