2021年5月23日、F1モナコGP決勝レースを前にグリッドで笑顔を見せるアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリー
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ピエール・ガスリー、4戦連続入賞…ベッテルとの接近戦に興奮「指1本分の隙間しかなかった!」

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アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、モンテカルロ市街地コースで行われたF1第5戦モナコGP決勝で6位入賞を果たし、第2戦エミリア・ロマーニャGPからの連続入賞記録を4に伸ばした。

23日のレースはF1ワールドチャンピオン達との熾烈な争いになった。

背後にルイス・ハミルトンを従えて6番グリッドに付いたガスリーは、好ペースを刻んで王者をカバー。追い抜きあぐねたメルセデス陣営がアンダーカットを仕掛けてくると、アルファタウリは即座に反応し、ハミルトンの前でコースに送り出した。

だが、これを好機とみたセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)がオーバーカットを敢行。ガスリーに横付けする形でコースに戻ると、マスネで外側からガスリーを抜き去った。

テクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンはベッテルに先行を許した点について「本当にフラストレーションが溜まる。今後の課題だ」と不満をあらわにしたが、ガスリー本人はベッテルとの刺激的なバトルを楽しんだようだ。

ベッテルとの接近戦に興奮

ピエール・ガスリー決勝: 6位, グリッド: 6番手

ルイス(ハミルトン)が後ろにいたから、長く楽じゃないレースだったのは確かだ。一切のミスが許されず、とにかく自分自身のレースに集中しなきゃならなかったけど本当に楽しかった。

6位という結果には満足してる。今シーズンのベストパフォーマンスだった。

第1スティントはクルマのフィーリングが凄く良かったんだけど、ハードに履き替えてからはかなり苦労した。おかげで何度かルイスにチャンスを与えてしまったけど、何とか引き離せて良かったよ。

戦略に関しては僕としては正解だったと思ってる。ルイスのピットストップをカバーしなきゃならず、セブ(ベッテル)とサイド・バイ・サイドになって坂を並走する事になってしまい、上手くいかなかった部分はあるけどね。

セブを見た時にはかなり驚いたよ。彼とのタイヤの間のマージンは多分指1本位だったんじゃないかな。最高のバトルができた。

クルマのパフォーマンス的にはもっと上に行けたかもしれないけど、ライバル勢と比べて改善すべき点が幾つかあるのも確かだ。

とは言え今日の結果には満足してるし、先頭集団に近い位置まで戻って来れた点が大切だ。チーム的にも大量ポイントが取れて良かった。


5月23日(日)にモンテカルロ市街地コースで行われた2021年F1第5戦モナコグランプリ決勝レースでは、2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がモナコ初優勝を飾り、2位にカルロス・サインツ(フェラーリ)、3位にランド・ノリス(マクラーレン)が続く結果となった。

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