ピエール・ガスリー、4戦連続入賞…ベッテルとの接近戦に興奮「指1本分の隙間しかなかった!」
アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、モンテカルロ市街地コースで行われたF1第5戦モナコGP決勝で6位入賞を果たし、第2戦エミリア・ロマーニャGPからの連続入賞記録を4に伸ばした。
23日のレースはF1ワールドチャンピオン達との熾烈な争いになった。
背後にルイス・ハミルトンを従えて6番グリッドに付いたガスリーは、好ペースを刻んで王者をカバー。追い抜きあぐねたメルセデス陣営がアンダーカットを仕掛けてくると、アルファタウリは即座に反応し、ハミルトンの前でコースに送り出した。
だが、これを好機とみたセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)がオーバーカットを敢行。ガスリーに横付けする形でコースに戻ると、マスネで外側からガスリーを抜き去った。
テクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンはベッテルに先行を許した点について「本当にフラストレーションが溜まる。今後の課題だ」と不満をあらわにしたが、ガスリー本人はベッテルとの刺激的なバトルを楽しんだようだ。
ベッテルとの接近戦に興奮
ピエール・ガスリー決勝: 6位, グリッド: 6番手
ルイス(ハミルトン)が後ろにいたから、長く楽じゃないレースだったのは確かだ。一切のミスが許されず、とにかく自分自身のレースに集中しなきゃならなかったけど本当に楽しかった。
6位という結果には満足してる。今シーズンのベストパフォーマンスだった。
第1スティントはクルマのフィーリングが凄く良かったんだけど、ハードに履き替えてからはかなり苦労した。おかげで何度かルイスにチャンスを与えてしまったけど、何とか引き離せて良かったよ。
戦略に関しては僕としては正解だったと思ってる。ルイスのピットストップをカバーしなきゃならず、セブ(ベッテル)とサイド・バイ・サイドになって坂を並走する事になってしまい、上手くいかなかった部分はあるけどね。
セブを見た時にはかなり驚いたよ。彼とのタイヤの間のマージンは多分指1本位だったんじゃないかな。最高のバトルができた。
クルマのパフォーマンス的にはもっと上に行けたかもしれないけど、ライバル勢と比べて改善すべき点が幾つかあるのも確かだ。
とは言え今日の結果には満足してるし、先頭集団に近い位置まで戻って来れた点が大切だ。チーム的にも大量ポイントが取れて良かった。
5月23日(日)にモンテカルロ市街地コースで行われた2021年F1第5戦モナコグランプリ決勝レースでは、2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がモナコ初優勝を飾り、2位にカルロス・サインツ(フェラーリ)、3位にランド・ノリス(マクラーレン)が続く結果となった。