笑顔のミック・シューマッハ、メルセデスF1チームの本拠、英国ブラックリーのファクトリーにて、2022年12月
Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

ミック・シューマッハ、レース活動復帰に向けアルピーヌでテスト

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メルセデスの2023年F1リザーブ・ドライバーを務めるミック・シューマッハがFIA世界耐久選手権(WEC)デビューに向けて新たな一歩を踏み出した。独「Motorsport Magazin」によるとアルピーヌは、10月17日(火)のヘレス・サーキットでのテストでシューマッハがドライブすると認めた。

今年のル・マン24時間レースでプロトタイプ「アルピーヌA424_β」を発表したアルピーヌは、2024年のWECハイパーカー・クラス参戦のドライバー候補として7度のF1ワールドチャンピオンの息子と協議を重ねてきた。

アルピーヌF1の暫定チーム代表を務めるブルーノ・ファミンは9月末の鈴鹿サーキットで、シューマッハとの間でWECへの参戦に関して話し合いを行っていると認め「近々テストを実施したいと思っている」と語った。

2022年末を以てハースのレースシートを失ったシューマッハは、来季F1復帰を最優先事項としており、独「SID」とのインタビューの中で「すべてのシートが埋まらない限り、終わっていはいない」と希望を捨てていないが、現時点で空きがあるのはローガン・サージェントが持つウィリアムズの1席のみとなっている。

メルセデスの指揮官、トト・ウォルフは独「BILD」とのインタビューの中で、アルピーヌ側が認めるのであれば来季もシューマッハにリザーブ・ドライバー契約をオファーする意向を明らかにしている。

火曜のテストではシューマッハの他に、シャルル・ミレッシ、アンドレ・ネグラオ、ニコラ・ラピエールの3名もステアリングを握ったとされる。アルピーヌはWECプログラムにおけるドライバーラインナップをまだ決定していない。