2023年F1マイアミGP 予選レポート:衝撃の顔ぶれ…消化不良のQ3経てペレスがポール!角田裕毅はデ・フリースに初敗北

2位フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、ポールのセルジオ・ペレス(レッドブル)、3位カルロス・サインツ(フェラーリ)、2023年5月6日F1マイアミGP予選Courtesy Of Red Bull Content Pool

2023年シーズンのFIA-F1世界選手権5戦マイアミGP予選が現地5月6日(土)に行われ、セルジオ・ペレス(レッドブル)が1分26秒841を記録してポールポジションを獲得した。角田裕毅(アルファタウリ)は17番手でQ1敗退に終わった。

ポール争いは消化不良の結末を迎えた。FP2のクラッシュと同じようにシャルル・ルクレール(フェラーリ)がターン6の縁石に乗り上げスピン。バリアに衝突して残り1分36秒で赤旗が振られ、セッションは再開を迎える事なく終了した。

この結果、暫定ポールのペレスが最上位グリッドを獲得し、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)が最前列2番グリッドを手にした。2列目3番手にはカルロス・サインツ(フェラーリ)、4番手にはケビン・マグヌッセン(ハース)と、驚きの顔ぶれが上位に並んだ。

FP2、FP3、Q1、Q2で最速を記録し、ポール最有力候補と見られていたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、挙動を乱した事でQ3最初のアタックを中断。ノータイムで赤旗を迎えたため9番手に留まる結果となった。

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ポールポジションを獲得してガッツポーズを取るセルジオ・ペレス(レッドブル)、2023年5月6日F1マイアミGP予選

FP3で躍進したアルピーヌ勢はピエール・ガスリーがジョージ・ラッセル(メルセデス)を6番手に抑えてトップ5を確保。エステバン・オコンも8番手と、揃って力強い結果を残した。

トップ10最後の一枠にはバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)が滑り込んだ。

予選Q1:角田裕毅、デ・フリースに初敗北

エントリーした全20台で争われる18分間のQ1は、降水確率30%の予想の下、気温29℃、路面46℃のドライコンディションで始まった。公式タイヤサプライヤーのピレリはハード(白色)にC2、ミディアム(黄色)にC3、ソフト(赤色)にC4コンパウンドを持ち込んだ。

依然として路面の進化は大きく、突風が吹き荒れる難しい条件の中、タイムシートは慌ただしく入れ替わった。

ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)はターン16で派手にリアを滑らせ、右リアタイヤでウォールを叩いたが、9番手で突破を果たした。

ハミルトンはターン17でマグヌッセンとの接触を避けようとした際にウォールに接触。セッション終了後に調査が行われる。

角田裕毅は1セット目の計測を終えてノックアウト・ゾーンに沈み、最終ラップで自己ベストを更新したものの0.104秒及ばず、Q1敗退を喫した。ニック・デ・フリースは15番手でQ2に駒を進め、初めて角田裕毅を上回った。

周冠宇(アルファロメオ)はフェラーリに幅寄せされたと憤りをあらわにし、レースエンジニアから落ち着けとなだめられる場面があったが、13番手タイムでQ2進出を決めた。

母国レースのローガン・サージェント(ウィリアムズ)は地元ファンの期待に応える事はできず、20番手最下位に終わった。

FP3で失速したマクラーレン勢は挽回できず、ランド・ノリスは16番手、オスカー・ピアストリは19番手で姿を消した。

アロンソが順当に次のラウンドに進出した一方、ランス・ストロールは18番手でQ1敗退を喫した。

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F1マイアミGP予選Q1結果、2023年5月6日

予選Q2:ハミルトンがノックアウト

Q1を突破するためにソフトを2セット使用したハース勢とメルセデス勢は共に、中古タイヤを履いてセッションをスタート。その後新品に履き替えたが、ハミルトンは13番手でQ2敗退に終わった。

他車が新品ソフトでタイムを残した中、フェルスタッペンは中古タイヤでトップタイムを刻んだ。ペレスはターン4のウォールに接触する場面があったが、大きなダメージはなかった。

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F1マイアミGP予選Q2結果、2023年5月6日

決勝レースは日本時間5月8日(日)28時30分にフォーメーションラップが開始され、1周5,412mのマイアミ・インターナショナル・オートドロームを57周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2023年F1第5戦マイアミGP予選リザルト

Pos No Driver Team Q1 Q2 Q3 Laps
1 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダRBPT 1:27.713 1:27.328 1:26.841 20
2 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 1:28.179 1:27.097 1:27.202 19
3 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:27.686 1:27.148 1:27.349 18
4 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:27.809 1:27.673 1:27.767 19
5 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 1:28.061 1:27.612 1:27.786 20
6 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:28.086 1:27.743 1:27.804 20
7 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:27.713 1:26.964 1:27.861 19
8 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:27.872 1:27.444 1:27.935 20
9 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 1:27.363 1:26.814 15
10 77 バルテリ・ボッタス アルファロメオ・フェラーリ 1:27.864 1:27.564 15
11 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:28.234 1:27.795 15
12 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 1:27.945 1:27.903 15
13 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:27.846 1:27.975 15
14 24 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ 1:28.180 1:28.091 17
15 21 ニック・デ・フリース アルファタウリ・ホンダRBPT 1:28.325 1:28.395 16
16 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:28.394 8
17 22 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダRBPT 1:28.429 10
18 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:28.476 8
19 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:28.484 9
20 2 ローガン・サージェント ウィリアムズ・メルセデス 1:28.577 10

コンディション

天気晴れ
気温29℃
路面温度46℃

セッション概要

グランプリ名 F1マイアミGP
セッション種別 予選
セッション開始日時

サーキット

名称 マイアミ・インターナショナル・オートドローム
設立 2022年
全長 5412m
コーナー数 19
周回方向 時計回り

F1マイアミGP特集

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