F1、2022年よりマイアミGPを開催!米国で2回のグランプリ…10年の長期契約
F1は第2戦エミリア・ロマーニャGP決勝レースのスタートを直前に控えた4月18日(日)、2022年よりアメリカ合衆国フロリダ州マイアミにて「F1マイアミGP」を開催すると正式発表した。
米国を本拠とするリバティ・メディア体制となって以降、F1は米国内での2つ目のグランプリ開催に向けて計画を進めてきた。騒音やインフラ占拠などといった課題に対し、地元住民の反発もあり再三の計画変更を強いられたが、ついに実現に至った。
アメリカ国内でのグランプリとしては1950年の世界選手権化以来、インディアナポリス、セブリング、リバーサイド、ワトキンスグレン、ロングビーチ、ラスベガス、デトロイト、ダラス、フェニックス、オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)に続く11番目の開催地となる。
現地プロモーターとの契約は10年という長期で、レースはNFLマイアミ・ドルフィンズの拠点、ハードロックスタジアム周辺の市街地を使って開催される。サーキットの全長は5.41kmで、19のコーナー、3つのストレート、3つのDRSゾーンを備える。シミュレーションでは最高速度320km/hが予想されている。
フォーミュラ1のステファノ・ドメニカリ最高経営責任者(CEO)は「アメリカはF1にとって重要な成長市場。ハードロック・スタジアムやFIAと緊密に協力してエキサイティングなレースの開催を目指すだけでなく、地域社会に積極的かつ永続的な貢献をしていきたい」との談話を発表。現地議員や地元の観光業界のサポートに感謝の意を表した。
現時点で来年の開催時期は決定していないが、ドメニカリCEOは4月~6月開催になるとの見通しを示した。物流という点では連続開催が理想的と言えるが、例年、COTAを舞台とするアメリカGPは秋に開催されており、少なくとも2022年は別れての開催となりそうだ。
ハードロック・スタジアムの副会長兼社長兼CEOであるトム・ガーフィンケルは、F1マイアミGPは「マイアミ地域全体に利益をもたらす最大規模のグローバルイベント」であるとして、ファンに唯一無二の体験を提供していきたいと語った。
F1とプロモーターは地元住民に対してチケットの割引サービスの提供を計画している他、F1 in Schoolsを通じたSTEM教育プログラムや、地元企業が週末のレースに参加する機会を模索していくとしている。