F1マイアミGPで使用が計画されている公道サーキットのコースレイアウト
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どうなるF1マイアミGP、コースレイアウトとレーススケジュールを変更…反対派へ配慮

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F1は1月21日(火)、現在計画中のマイアミGPのコースレイアウトとレーススケジュールを変更したと発表した。F1はハードロック・スタジアムとの間で2021年のグランプリ開催について基本合意を交わしており、実現に向けて調整を続けている。

今回発表された新たなサーキット案では、199番ストリート(199th Street)が除外されており、公道を使わないレイアウトへと変更されている。また、地元の学校に対する混乱を回避するために、FP1セッションがレース週末の金曜日午後15時以降の開始へと変更された。いずれもグランプリ反対派への配慮だ。

今回の発表の翌水曜日には、ハードロック・スタジアムを使った現行レイアウトでのレース開催計画を廃止に追い込むための投票がマイアミ・デイド郡政委員会で行われる予定となっていた。投票の提案者は、F1マイアミGPの反対派の急先鋒であるバーバラ・ジョーダン委員だ。

騒音、渋滞、安全、治安などなど。開催を前提として進められているF1マイアミGPだが、実現までの道のりは平坦とは言えない。地元住民の反対の声は根強く、2月2日にはハードロック・スタジアム周辺で抗議活動が計画されている。

このような状況の中、現地プロモーターは開催を実現すべく、地元住民や選出された役員、地元企業や関係する専門家らとの間で数ヶ月に渡る対話を繰り返し、これによって得られたフィードバックを計画に取り入れ、今回の発表へと至った。

開催プランに最終のゴーサインが出た場合、セブリングで行われた1959年のアメリカグランプリ以来初めて、F1がフロリダ州にカムバックすることになる。

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