アロンソの圧巻の走りを「モンスターラップ」と形容し褒め称えるマクラーレンのボス / F1メキシコGP《予選》
マクラーレンのチーム代表を務めるエリック・ブーリエは、メキシコGP予選Q1でフェルナンド・アロンソが見せた圧巻の走りを「モンスターラップ」と形容し、誇らしげに予選を振り返った。日本時間29日深夜に行われた公式予選では、アロンソがQ1ラウンドでトップタイムのルイス・ハミルトンからコンマ2秒遅れの5番手タイムを記録しファンを沸かせた。
当初よりチーム首脳陣すら苦戦を予想していたグランプリであっただけに、予選序盤のセッションとは言え3強の一角を崩す好タイムは印象的であった。アロンソは1本のストレートを含む第2セクターで、全20台中最も速いタイムを記録した。ブーリエはアロンソの走りを形容するのがお好きなようで、今年の中国GPでは”バンザイラップ”、”野獣ラップ”と連呼していた。
F1メキシコGP公式予選を終えて
エリック・ブーリエレーシングディレクター
今日の走行は、明日の決勝に向けての準備に関するものとなりました。今週末は両ドライバーともが大幅なグリッドペナルティを科せられるため、我々は日曜の決勝レースのセットアップに重点を置いてきました。統計的に言えば、メキシコは我々にとってカレンダーの中で最も厳しいグランプリの1つです。そのため、予選ではエンジンマイレージと貴重なタイヤをセーブすることが合理的だったわけです。
非常に効率的で生産的なFP3と、計画通りの予選セッションを遂行したチームを賞賛したいと思います。午前のセッションではノートラブルで計画していた全てのプランを完了することが出来ました。ドライバー達は決勝を見据えたマシンセッティングに取り組みました。チームは決勝のセットアップを改善するために夜通しで作業に取り組んでくれました。その甲斐もあって、フェルナンドとストフェルはこれまで以上にマシンを快適に感じ満足しているようでした。
予選Q1ではフェルナンドが”モンスターラップ”を見せ、1番手のタイムから僅かコンマ2秒差の5番手タイムを記録し、セクター2のタイムは最速でした。金曜初日に周回数が限られてしまったストフェルにとっては、できるだけ多くの準備を行うことが不可欠でした。我々の苦手とするこのサーキットで、いつもより重い燃料を積んでいたにも関わらず、彼はQ2に進出する堅実な走りを見せてくれました。
どちらのドライバーにとっても、今日の目標は予選順位ではありませんでした。重要なのは明日の決勝です。今日示した速さは明日に向けて勇気づけられるものとなりました。
2017年第18戦F1メキシコGP決勝レースは、日本時間10月30日(月)午前4時からエルマノス・ロドリゲス・サーキットで行われる。全長4,304mのコースを71周することで勝敗を決する。昨年の上位陣のタイヤ戦略の1ストップが主流、今年のピレリタイヤはライフが向上しており、多くのチームが1回のピットストップで挑むものと考えられる。