レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、ハンガロリンクにて
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運命の時近づく…マックス・フェルスタッペンのレッドブル・ホンダ残留の可能性は?

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マックス・フェルスタッペンは来年もレッドブル・ホンダでF1を戦うのか? 残留に向けての運命の時が近づく中、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを努めるDr.ヘルムート・マルコは、フェルスタッペンが2021年を前にライバルチームへ移籍するなどとは考えていない。

フェルスタッペンは2020年までの契約を結んでいるものの、契約書にはパフォーマンス条項が存在しており、チームが好成績を上げられるだけのマシンを提供できない場合、これを途中解約する事ができる。具体的な条件は明らかにされていないが、シーズン前半戦での成績が指標となっているものとみられる。

ヘルムート・マルコと笑顔で話をするレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2019年F1ドイツGPにて
© Getty Images / Red Bull Content Pool、ヘルムート・マルコと笑顔で話をするフェルスタッペン、2019年F1ドイツGPにて

有力視されているのは、夏休み前最後のグランプリ、つまりF1ハンガリーGPを終えた時点でチャンピオンシップ3位以上でない場合に、契約の解除権が与えられるというものだ。フェルスタッペンは今季2勝を挙げて現在162ポイントを獲得して3位。4位につけているセバスチャン・ベッテル(フェルスタッペン)を21点引き離している。

優勝者に与えられるのは25ポイント。これに、今季鳴り物入りで導入されたファステストラップポイントを加えると、1人のドライバーが1つのイベントで手にする事のできる最大ポイントは26点となる。仮にベッテルがハンガリーで最大ポイントを手にしたとしても、フェルスタッペンが7位入賞以上を達成すれば、自動的に来年の残留が確定する事になる。

ヘルムート・マルコはハンガロリンクでスカイ・イタリアのインタビューに応じ「マックスは勝ちたがっているわけで、優勝できた事に満足している。彼は我々の進歩を目にしているし、いずれにせよ、彼は我々のもとにとどまるべきだ」と語り、次のように続けた。

「私は彼が来年チームを去るとは考えていない。我々としては、ホンダ側の進歩とシャシー側の改善を注意深く見守る必要があるが、ハンガリーでの我々は有望に見えるし、既に2つのレースで優勝している。シルバーストンでは運がなく2位表彰台のチャンスを失ったが、我々は素晴らしい道を歩んでおり、ますますコンペティティブになってきている」

「パフォーマンス条項があるのは確かだが、今のところその条件は満たされていない。日曜のレースが例外的な状況とならなければ、何も心配することはない」

移籍先として名前が上がっているのは、ハイブリッド時代を席巻するメルセデスAMGだ。ルイス・ハミルトンは2020年末までの契約を有しているが、バルテリ・ボッタスは今季限り。チームは8月中に来季シートを確定させるとしており、現時点ではまだラインナップが決まっていない。

ファンと写真撮影をするメルセデスのルイス・ハミルトン、F1ハンガリーGPにて
© Mercedes、ハンガロリンクでファンからの写真撮影の求めに応じるハミルトン

ハンガリーGPのパドックでは、ハミルトンとフェルスタッペンが話題の中心に上がっている。ハミルトンは「バルテリとの仕事に満足している」と前置きしつつ、フェルスタッペンがチームメイトとなることは「一切問題ない」と主張。その理由として、自身がフェルスタッペンよりも勝ち星を上げているのは「腕ではなくクルマの性能差のため」との意見が誤っていると証明できるからだ、としている。

このような状況の中、メルセデスのトト・ウォルフ代表とフェルスタッペンの父ヨスが、前戦ドイツGP後に夕食をともにしている事が確認されているが、ハンガリーGPの公式記者会見に出席したクリスチャン・ホーナー代表は、そもそもフェルスタッペン引き抜きに関して、メルセデスからの公式なアプローチはないと明かす。

F1ハンガリーGPの公式記者会見に出席したレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表
© Getty Images / Red Bull Content Pool、F1ハンガリーGPの公式記者会見に出席したレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表

「トト(ウォルフ)からはそんな話は聞いていない。彼はグリッド上のほとんど全てのドライバーと話をしている。もし彼が話し合ったのだとすれば、チームを通してではなく直に話をしたんだと思う。マックスの状況はハッキリしているし、他のドライバーと同じように、何時だってそこにはトリガーポイントがある」

ハンガロリンクでは、フェルスタッペンとハミルトンがチームメイトになった場合についての話題が盛んだが、クリスチャン・ホーナー代表はジョークを交えて次のように返し、あくまでもフェルスタッペンがメルセデスに移籍する事はないと主張した。

「ルイスからは、来年我々のチームに移籍したいなんて話は聞いていないからよく分からない。私個人の理想は、チーム同士が激しく争う状況だ。フェラーリとレッドブル、そしてメルセデスのドライバー達が全員で競い合い、そこに他のチームのドライバーが加われば、なお素晴らしいだろう。必ずしも2人が同じチームにいる必要はない」

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