長谷川祐介とエリック・ブーリエ
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ホンダF1「パワー要求の激しいセパンでのダブルQ3進出は極めて良い結果」F1マレーシアGP 2017《予選後》

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マレーシアGPの舞台となるセパン・インターナショナル・サーキットは、2本のロングストレートを有するエンジンパワー要求の激しいコース。そのため、マクラーレン・ホンダは週末を控えて苦戦を予想していた。だが、蓋を開けてみればストフェル・バンドーンが予選7番手、フェルナンド・アロンソが10番手と、苦手意識の強いコースでダブルトップ10という結果だった。

ホンダF1を統括する長谷川祐介は、キャリア予選最高位を計上したバンドーンを絶賛するとともに、セパンでの好成績に満足感を示した。マクラーレンのチーム代表であるエリック・ブーリエは、1日(日)の決勝では、予選ほどの速さを発揮できるかは不透明だと語る一方、天候次第では大きなチャンスがあると考えている。

2017年F1マレーシアGP予選を終えて、長谷川とブーリエが発表したコメントを以下に紹介する。

マクラーレン・ホンダ:マレーシアGP予選を終えて

長谷川祐介ホンダF1プロジェクト総責任者

今日はチーム全員にとってとても良い一日になったと思います。昨日は天気が不安定でしたが、今日は日差しが強くうだるような暑さとなりました。そのおかげで、午前中のFP3では予選に向けてのマシンセットアップの作業に集中して取り組むことができました。

予選では、ストフェルとフェルナンドの両方がQ3に進出する素晴らしい成果を出してくれました。ストフェルに関して言えば、キャリアベストとなる予選7番手という素晴らしい結果をみせてくれました。エンジンパワーに厳しいセパンで競争力を発揮できたことは非常に良い結果だと考えています。

昨日同様に今日もまたパワーユニットはノートラブルでした。明日の決勝レースでも、この勢いを続けられるように全力で取り組んでいきます。

エリック・ブーリエレーシングディレクター

ドライバー達は、マシンパッケージを改善させるべくとても懸命に働いてくれました。今日の予選結果はその努力の賜物と言えるでしょう。

ストフェルは、今週末ずっと素晴らしい走りをみせており、予選の全セッションを完璧にこなし、過去最高となる予選7番手を獲得しました。フェルナンドは、自身の最後のアタックラップにあまり満足していませんでしたが、明日の決勝では大きなチャンスがあると考えています。

昨日は雨の影響であまり走れませんでしたので、準備不足は否めません。決勝では予選ほどの速さを見せられないかもしれませんが、ライバル達のレースペースもまた定かでありません。予測不可能な面白いレースになることを期待していますし、明日はその荒れた展開からアドバンテージを得られればと考えています。


最後の開催となるF1マレーシアGP決勝レースは、日本時間10月1日(日)16時からセパン・インターナショナル・サーキットで行われる。

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