F1日本、鈴鹿への想いを込めた特別ヘルメット一覧…27年に渡る感謝、No ラーメン No Life

2022年のF1日本GP用に用意されたミック・シューマッハ(ハース)、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)、角田裕毅(アルファタウリ)、セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)、セルジオ・ペレス(レッドブル)のスペシャルヘルメット

2019年以来、3年ぶりに日出ずる国、日本に戻ってきたF1サーカス。世界が愛して止まない鈴鹿サーキットでのF1日本GPに向けて、地元出身の角田裕毅を含む6名のドライバーがワンオフデザインのヘルメットを持ち込んだ。

セバスチャン・ベッテル ~ 27年に渡る感謝

copyright Jens Munser Designs

27年に渡るアライへの感謝を伝えるセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)の2022年F1日本GPスペシャル・ヘルメット

セバスチャン・ベッテルは世界中のどのF1サーキットよりも大好きな鈴鹿でのF1ラストランに向けて、スペシャルヘルメットを通して長年愛用してきたアライに感謝を示した。

Jens Munser Designsによると、今季末限りで引退するベッテルは8歳でカートを始めた1995年当時から27年間に渡ってアライ製ヘルメットを使い続けてきたという。

F1日本GPで着用するスペシャルヘルメットの後頭部には日本語で「ありがとうアライ」の感謝の気持ちが綴られた。

全体のデザインはヘルメットが梱包されている外装箱をイメージしたものだそうで、黒・赤・黄で表現されたドイツ国旗は梱包用テープを模した意匠に仕上げられた。

バルテリ・ボッタス ~ No ラーメン No Life

copyright @ValtteriBottas

ネオンをモチーフにしたバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)の2022年F1日本GPスペシャル・ヘルメット (1)

copyright @ValtteriBottas

ネオンをモチーフにしたバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)の2022年F1日本GPスペシャル・ヘルメット (4)

2019年の前回大会のウィナーであるバルテリ・ボッタスは、自身のお気に入りのコースにネオンサインをテーマにしたヘルメットを持ち込んだ。デザインしたのは五輪サイクリストで恋人のティファニー・クロムウェルだ。

ボッタスは「大好きな鈴鹿にスペシャルヘルメットを持ち込まないわけにはいかないよね。日本も大好きだし」と語った。

「グリル」「日本」「Sushi」「No Ramen No Life」「神戸市」「ありがとう」「カラオケバー」のタイポと共に、富士山や芸者、鳥居といった定番に加えて、日本刀や手裏剣、力士、提灯、鯉などのイラストが所狭しと描かれた。

タイポは日本語とアルファベットが入り乱れ、そのルーツが海外にあるモチーフまでをも取り組むこの雑多な感じは日本の特徴をよく捉えている。クロムウェル、恐るべし。日本に対する2人の深い愛が伝わってくる素晴らしいデザインだ。

角田裕毅 ~ ファン公募

copyright @yukitsunoda07

ファンからの公募で実現した角田裕毅(アルファタウリ)の2022年F1日本GPスペシャル・ヘルメット (1)

角田裕毅はファンがデザインしたスペシャルヘルメットで初の母国凱旋レースに挑む。

これはレッドブル・ジャパンが「#待ってたぞ鈴鹿 君のデザインが鈴鹿を走る」と題した企画で応募を募ったもので、長岡宏美さんのデザインが選ばれた。

長岡さんによると、「和」を基本テーマとして「水墨画」と「鯉」をモチーフに選び、「滝を登りきると龍になる」という鯉の言い伝えを元に「角田選手の成功祈願」を込めて制作したという。

アレックス・アルボン ~ 嗚呼…美しき配色

copyright Williams

桜をモチーフとしたアレックス・アルボン(ウィリアムズ)の2022年F1日本GPスペシャル・ヘルメット (1)

copyright Williams

桜をモチーフとしたアレックス・アルボン(ウィリアムズ)の2022年F1日本GPスペシャル・ヘルメット (2)

アレックス・アルボンは桜をモチーフとしたヘルメットを用意した。ウィリアムズのネイビブルーとの配色が計算された実に美しいカラーリングだ。

アルボンは「日本語での僕の名前がこれで合ってると良いんだけど!日本のファンは本当に最高なんだ。僕と同じように気に入ってくれると嬉しい」と説明した。

セルジオ・ペレス ~ 日本のファンのために

Courtesy Of Red Bull Content Pool

F1日本GP仕様のスペシャルヘルメットを手に持つセルジオ・ペレス(レッドブル)、2022年10月7日鈴鹿サーキットにて

セルジオ・ペレスはホンダドライバーとして初めて迎える「本当に特別な週末」に向けて、「日本のファンのために何かしたかった」としてスペシャルヘルメットを用意した。

通常、ペレスのヘルメットは赤色、黄色、青色を貴重としたものだが、白をベースとして桜の花びらをグレーで描いたデザインに変更された。

copyright @SChecoPerez

セルジオ・ペレス(レッドブル)の2022年F1日本GPスペシャル・ヘルメット (1)

「白を基調にしたんだ。前側はいわゆる一般的な日本をイメージしたもので、サイドは少し砕けた感じに表現してみた」とペレスは説明した。

ミック・シューマッハ ~ 手描きの桜

copyright @SchumacherMick

桜をモチーフにしたミック・シューマッハ(ハース)の2022年F1日本GPスペシャル・ヘルメット (3)

ミック・シューマッハはその全てが手描きによって表現されたヘルメットを被り、自身初となる鈴鹿でのレースに挑む。パステルカラーと筆のタッチが残る実に美しい仕上がりだ。

手掛けたのはセバスチャン・ベッテルやランド・ノリスにデザインを提供した事もあるウィーナンド・アニエスカだ。

シューマッハは、鈴鹿と日本は「スペシャル」であるとして「今までのデザインとは明らかに違うのが分かってもらえると思う」と説明した。

「白を基調にして桜の花や木など、すべて手描きで表現したんだ。本当に良いデザインだと思うし、凄く気に入った」

「今回のレースで幸運とポイントをもたらしてくれることを期待している。レースを終えて『これは特別なヤツだから』って棚に飾れると良いな」

F1日本GP特集

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