
F1中国GP:ルクレールとストロール、処分回避―スプリント予選で制限タイム超過
2025年F1中国グランプリのスプリント予選において、シャルル・ルクレール(フェラーリ)とランス・ストロール(アストンマーチン)が、それぞれ最低ラップタイムを下回る遅いペースで走行したとして審議対象となった。しかし、いずれもレギュレーション違反とは見なされず、ペナルティは科されなかった。
ルクレールはSQ2セッション中、レースディレクターのルイ・マルケスによって指定された最低ラップタイム「1分54秒0」を下回るペースで走行。この行為について審議が行われたが、背景にはチームメイトのルイス・ハミルトンにポジションを譲るための減速があったことが明らかとなった。
ペドロ・ラミーを含む5名の競技審判団は、ルクレールは「不必要に低速」で走行していたわけではなく、他のドライバーに危険を及ぼすような走行をしていたわけでもないと判断。競技上のアドバンテージも得ていないとして、処分を科さない決定を下した。
同様にストロールも、スプリント予選中に最低ラップタイムを下回った件で調査対象となったが、こちらもペナルティは科されなかった。
スチュワードによれば、ランド・ノリス(マクラーレン)にオーバーテイクされたことでペースが乱れた結果であり、ストロールの後方を走っていた2台はいずれもインラップ中だったため、妨害やアドバンテージはなかったと判断された。
この決定により、両ドライバーのスプリントグリッド順位は変更されず、ルクレールは4番手、ストロールは10番手からスプリントに臨むこととなる。