
レーシングブルズを含む4チームが空力改良―2025年F1中国GPアップグレード一覧
2025年シーズンの開幕オーストラリアGPを経て、レーシング・ブルズを含む計4チームが空力アップグレードを携え、第2戦中国GPの舞台、上海インターナショナル・サーキットに乗り込んだ。
一方、レッドブル、フェラーリ、メルセデス、アストンマーチン、アルピーヌ、ハースの計6チームは空力アップグレードを申告していない。今週末はスプリントフォーマットということもあり、投入タイミングを次戦以降に見送った可能性もある。
マクラーレンMCL39―リアの気流制御でさらなる空力効率を追求
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マクラーレンMCL39のアップデート箇所、2025年F1第2戦中国GP
マクラーレンは今回、リアブレーキダクト周辺に新たなウイングレットを導入した。これには、フロアやタイヤとの局所的な流れの相互作用を改善することで、空力全体の効率を高める狙いがある。
レーシング・ブルズVCARB 02―前後の空力バランスとダウンフォースを最適化
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レーシング・ブルズVCARB 02のアップデート箇所、2025年F1第2戦中国GP
レーシング・ブルズ(VCARB)は、上海インターナショナル・サーキットの特性に合わせた2点の空力アップデートを持ち込んだ。
1つ目は、フロントウイングに複数のガーニーフラップ・オプションを追加し、空力バランスが求められるコースに対応できるようにした点。2つ目は、ビームウイングに新たな2層構造を採用し、迎角を高めることでダウンフォースを増加させた点が挙げられる。これは中〜高ダウンフォースサーキットに適した構成だ。
ウィリアムズFW47―新設計のビームウィングで中高速域に対応
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ウィリアムズFW47のアップデート箇所、2025年F1第2戦中国GP
ウィリアムズは、新たに幅を拡大したビームウイングを投入した。これによりリア全体のダウンフォースの増加が期待されるが、同時にドラッグ(空気抵抗)も増加する。だが、中〜高速サーキットでの総合的な効率性は向上するとチームは見込んでいる。
ビームウイングに加えて、下部に装着可能な補助ウイングもオプションとして持ち込んだ。
ザウバーC45―エンジンカバー形状を調整、全体の空力性能向上へ
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ザウバーC45のアップデート箇所、2025年F1第2戦中国GP
ザウバーはエンジンカバーに手を加えた。これはボディワーク周辺の空気の流れを整えることで、車体全体のダウンフォースと空力効率を改善するための変更だ。実戦投入に向けた試験的な設計であり、今後も継続的に使用されるのかどうかが注目される。