Courtesy Of Red Bull Content Pool
F1ラスベガスGPのFP2、90分延長で2時間遅れの開始目指す…路面設備を巡る安全上の問題を受け
排水設備を巡る安全上の問題が発生した事を受け、現地16日24時(日本時間17日17時)に予定されていたF1ラスベガスGPの2回目のフリー走行の開始時刻が無期延期された。
正式な開始時刻は未定だが、F1はセッション時間を60分間から90分間に延長し、現地2時の開始を目指すと発表した。
現在はFP1で破損した送水バルブ周りの修理と、コース上にある全ての送水バルブの点検が行われている。パドックの噂ではコース上の30箇所の当該設備に問題があるとされる。
現地午前4時までに公道を開放しなければならないため、過度に遅れる場合は中止の可能性もあり得る。
FP1ではグリーンライトの点灯と共に各車、一斉にコースへと雪崩込んだものの、走行中のサインツがマンホールの蓋に衝突。ロングストレートでマシンを停め、開始8分35秒で赤旗が振られた。
チーム代表を務めるフレデリック・バスールは、モノコックとエンジン、バッテリーが「完全に壊れた」として「容認できない」と憤りをあらわにした。
同様の理由によりエステバン・オコン(アルピーヌ)もモノコック交換を余儀なくされる大きなダメージを受けた。セッションは再開されず、事実上キャンセルされた。
F1マシンは空力学を利用して車体の底面と地面との間に強烈な負圧を発生させる。また粘着性の高いスリックタイヤを装着する。
そのため、マンホールの蓋などの路面設備の破損によりクルマがダメージを負う事故が発生するのはストリートサーキットの課題の一つとなっている。