ジョージ・ラッセル、フェルスタッペンとの接触を釈明…タイム懲罰に加えてペナルティポイント
50周のレースの25周目に発生したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)との接触事故についてF1ラスベガスGPのスチュワードは、ジョージ・ラッセル(メルセデス)に責任があるとして5秒ペナルティと2点のペナルティポイントを科す決定を下した。過去12ヶ月間の累積点は4点に達した。
2人はレースの折返しに向けて4位を争っていた。フェルスタッペンがターン12のイン側に飛び込んだ直後、アウト側のラッセルがターンイン。接触によりパーツが飛び散り、回収のためにセーフティーカー(SC)が導入された。
デレク・ワーウィックを含む4名の競技審判団は、各種データと映像及びオンボード映像を調査のうえ、ターン12のエイペックスで2台が横に並んでいた事に触れたうえで、ラッセルはフェルスタッペンの「オーバーテイクを予期していなかったようだ」と指摘した。
4位フィニッシュながらも5秒加算で8位降格となったレースを経てラッセルは「マックスとの一件は全面的に僕の責任だ。ターン11あたりで完全に死角になっていて、見えてなかったんだ」と釈明した。
「それに、あの先にDRSが使えるロングストレートがあるから、あそこでオーバーテイクされるとは思ってなかった」
スクーデリア・フェラーリが2-6フィニッシュを果たした事で、7-8フィニッシュに留まったランキング2位のメルセデスは、僅か4点のリードで最終アブダビGPに臨む事となった。
「今週末もまた、大きなチャンスを逃してしまった」とラッセルは振り返る。
「わりと楽に表彰台を狙える位置にいたのに。4番手まで巻き返したけど、5秒ペナルティで8位に落ちてしまった。今シーズンは次から次へと何かが起こる」
「ペースは良かったけどレッドブルやフェラーリほどじゃなかった。クルマに速さがある時は、いつも運が味方してるけど、後手に回っている時、運は絶対に味方してくれない」
「結局のところ、僕らはプッシュし続けるほかにない。来週末に向けて、何ができるか検討してみるつもりだ」
11月18日(土)にラスベガス市街地コースで行われた2023年F1第22戦ラスベガスGP決勝レースでは、2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が通算53勝目を飾った。
ヤス・マリーナ・サーキットを舞台とするシーズン最終アブダビGPは11月24日のフリー走行1で幕を開ける。