マックスへの懲罰は個人的偏見が理由?スチュワード人選の見直し要求、ヨスとハーバートが激論
2024年のチャンピオンシップリーダーであるマックス・フェルスタッペンの父、ヨス・フェルスタッペンは、息子に対する裁定が偏っているとしてスチュワードを非難した。これに対し、定期的にドライバースチュワードを務めるジョニー・ハーバートが反論した。
フェルスタッペンはF1メキシコGPで、タイトル争いのライバル、ランド・ノリス(マクラーレン)との攻防を巡って、2度の10秒ペナルティを受けた。
この判定に対し、F1キャリア通算107戦の経験を持つヨスは、蘭De Telegraafに対し、2回目のペナルティの原因となったターン8での一件については「少しやり過ぎだったかもしれない」としつつも、「結局のところ、マックスがこのような走りをしなければならないのは、クルマに十分な速さがなく、タイトル争いで全力を尽くしているからだ」と主張した。
また、「特定のドライバーやチームに共感している元ドライバー」がスチュワードの構成メンバーに選任されているとして、「FIAは人選を見直すべきだ。利益相反がないかを確認すべきだ」と非難した。
報道によると、ヨスが言及したのは、163戦のF1キャリアを持つハーバートと、マクラーレンの共同創業メンバーで故テディ・メイヤーの息子、ティム・メイヤーであるという。両者はメキシコのスチュワードを務めた。
ハーバートは米Action Networkに対し、「我々イギリス人スチュワードが偏見を持っているという疑いは常に付きまとうようだが、審査室に入れば、FIAのガイドラインとルールに従っている。偏っているという主張は全く馬鹿げている」と反論した。
「我々は、公平かつ慎重な裁定を心掛けている。あれは、ガイドラインに照らして適切でないと見なされるドライビングだった」
「メキシコGPでは、私と共にアメリカ人、ベルギー人、メキシコ人がスチュワードとして参加し、全員が同等に意見を述べた」
意見が対立する一方、ヨスとハーバートは、マックスが今後も今のドライビングスタイルを続けるであろうという点では一致した。
「ノリスは以前からフェアなレースを望んでいると口にしているが、フェルスタッペンの走りが変わるとは思えない。彼の最優先目標は、タイトル争いでノリスに差を縮めさせないことだからだ。これからも興味深いレースが多く続くだろう」とハーバートは語った。
ヨスは、「彼を好ましく思っていないスチュワードが数人いるからといって、マックスがドライビングスタイルを変えることはないだろう」と指摘した。