不調要因はエンジン…レッドブル、F1サンパウロGPでフェルスタッペンのグリッド降格を検討
ヘルムート・マルコによると選手権リーダーのマックス・フェルスタッペンは、今週末のF1サンパウロGPで新たなエンジンを開封し、5グリッド降格ペナルティを受ける可能性が高いようだ。
メキシコGPでは6位に終わり、タイトル争いのライバルであるランド・ノリス(マクラーレン)とのポイント差は47ポイントに縮まった。計20秒ものペナルティが多大な影響を与えたのは確かだが、フェルスタッペンはペナルティではなく、ペース不足が最大の懸念だと訴えた。
モータースポーツアドバイザーを務めるマルコは、金曜日のプラクティスで問題が発生し、古いエンジンに交換せざるを得なかったことがメキシコでの苦戦に影響したとしており、残り4戦の中でエンジンを交換するにはブラジルが最も適しているとの考えを示した。
「搭載していたエンジンはレース用としての役割を終えたものだ。エンジンは古くなるほどパフォーマンスが低下する」とマルコは墺ORFに語った。
「5グリッドの降格となるが、ブラジルでこれを消化するのはそれほど厳しくはないだろう。比較的追い抜きがしやすいからだ。ストレートで3~8km/hほど不足していることが分かっている」
7月のベルギーGPで、最初の超過となる5基目のICE(内燃エンジン)を交換して10グリッド降格を受けているため、新たに6基目を交換した場合は5グリッド降格を受けることになる。
サンパウロGPではスプリント・フォーマットが採用される。エンジンやギアボックスの交換に伴うペナルティは、スプリントレースではなく日曜の本戦に適用される。
金曜のプラクティスで発生したパワーユニットの問題の影響で、ロングランのデータ収集が滞り、レッドブルはメキシコシティでのレースに向けて適切なセットアップを見つけるのに苦労した。
マルコは「より憂慮すべきは、ミディアムにしろハードにしろ、タイヤを上手く機能させることができなかったことだ。上位2チームに全く及ばなかった」と語った。
「エンジンの問題で金曜日に走行できなかったことが要因の一つだと思う。何か対策を講じる必要がある。それにストレートで遅すぎた。エンジンを交換することになるだろう」
マルコはまた、新たなエンジンを開封しなければ、ブラジルGPでもメキシコGPと同様の状況に陥る「可能性が高い」と主張した。