F1メキシコ:角田裕毅との接触、見解を示すアルボンとヴァウルズ代表…今季2度目の1周目リタイヤ
RBと同様にウィリアムズもまた、2024年F1メキシコGPの開始早々に1台を失ったが、チーム代表を務めるジェームズ・ヴァウルズは、アレックス・アルボンと衝突した角田裕毅を非難しなかった。
メキシコシティのレースにおいて、オープニングラップのターン1は常に鬼門だ。
ターン1へのブレーキングを前にピエール・ガスリー(アルピーヌ)がアウト側に寄ったため、接触を避けるべくアルボンが進路を僅かに調整。最もアウト側にいた角田裕毅がレイトブレーキングで前に出る際、右リアがアルボンの左フロントと接触した。
アルボンがリタイヤを余儀なくされたことについてヴァウルズは「アレックスは両側から挟まれてしまった。ユーキは特に悪くはない」と語った。
角田裕毅やヴァウルズと同じように、アルボンもまた、不運なレーシングアクシデントだと考えている。
一件について説明するよう求められたアルボンは、「蹴り出しがあまり良くなくて、まあ、それは良いとして、ターン1に向けては誰もが順位を争っていたし、ロングストレートだからバトルが激しかった」と語った。
「特に自分が何か間違ったことをしたとは思ってないし、他の誰も特にミスはしてないと思う。…ただ運が悪かっただけだ。ここ数戦は、、アクシデントやタイミングが悪さが続いてるね」
相次ぐ「不運」についての見解を尋ねられると、「ここ数戦は厳しい。でも、ポジティブな面を見れば、今週末は実は、かなり多くのことを学んだんだ」と答えた。
「ようやく幾つかの問題、、いや正確には問題ではないけど、ここ3戦で手を焼いていた部分がどこから来ているのか、少しずつ分かってきた」
「レースに向けても良い感じだったと思うし、どこかのタイミングで争いに絡めるかもって思ってたんだけどね。次こそはポイントを獲得できればって思ってる」
アルボンがレースの1周目にリタイヤしたのは、4月の日本GP以来、今シーズン2度目だ。
角田裕毅が1周目にリタイヤしたのはキャリア通算3度目で、メキシコでは2021年にもターン1でリタイヤしている。
2024年F1第20戦メキシコGPの決勝レースでは、カルロス・サインツがポール・トゥ・ウインを飾り、ランド・ノリスが2位、シャルル・ルクレールが3位に続く結果となった。
インテルラゴス・サーキットを舞台とする次戦サンパウロGPは、11月1日のフリー走行1で幕を開ける。今季5回目のスプリントが予定される。