角田裕毅、”本当に悔しい”1周目のDNF「残念…でも今後のパフォーマンスが楽しみだ」と感銘受けたアルファタウリ・ホンダ代表
3戦連続Q3進出を果たしながらも、パワーユニット交換のために後方17番手からF1第18戦メキシコGP決勝レースに挑んだアルファタウリ・ホンダの角田裕毅は、1周目の混乱の犠牲となり無念のリタイヤに終わった。
ブラックアウトを経て行われたターン1へと至る811mのドラッグレースは、複数台が接触に巻き込まれる波乱となった。
トップを走るバルテリ・ボッタスとダニエル・リカルドの接触に続き、ターン2に向けてはエステバン・オコンが間に挟まる形で角田裕毅とミック・シューマッハを含めた3台が接触。オコンは生きながらえたが、他の2台はリタイヤとなった。
4位フィニッシュを果たしたピエール・ガスリーとのW入賞が期待されただけに、角田裕毅をして「本当に悔しい」結果となったが、フランツ・トスト代表は若きルーキーの成長に感銘を受けており、次戦サンパウロ以降での活躍を楽しみにしていると言う。
フランツ・トスト代表はレースを振り返って「ユーキに関しては少し残念な事になってしまった」と語った。
「パワーユニットを交換したことで17番手からのスタートを余儀なくされ、更にはターン1でオコンが彼に衝突してきた。クルマのダメージが大きすぎてレースを続けることができなかった」
「とは言え、彼は週末を通して素晴らしいペースを見せてくれた。この先のシーズンでどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみだ」
「これ以上ペナルティを受けることがなければ、残りのレースではトップ10に入り、定期的にポイントを獲得してくれるだろう」
入賞のチャンスがあっただけに本当に悔しい
角田裕毅
決勝: リタイヤ, グリッド: 17番手
クルマの調子が良かったので、楽にとは言いませんがポイントを獲得するチャンスがあったと思うだけに本当に悔しいです。
兎に角、残念なことに、隣のクルマに挟まれ、その後当てられてしまいました。とは言え、レースではこういう事もあります。
全体的に見て、今週末はクルマのパフォーマンスが力強くかなり調子が良かったので、完走できなかったのは本当に残念です。
11月7日(日)にエルマノス・ロドリゲス・サーキットで行われた2021年F1第18戦メキシコグランプリ決勝レースでは、3番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が通算19勝目を上げて優勝。2位はルイス・ハミルトン(メルセデス)。3位表彰台には母国の英雄、セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)が滑り込んだ。
インテルラゴス・サーキットを舞台とする次戦サンパウロGPは11月12日のフリー走行1で幕を開ける。