リタイヤを経てガレージでクルマを降りたローガン・サージェント(ウィリアムズ)、2023年9月24日F1日本GP
Courtesy Of Williams

来季未定のサージェント「見てなかったに違いない」ボッタスとの接触で”圧倒的責任”

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2023年F1日本GPでのバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)との接触事故についてローガン・サージェント(ウィリアムズ)は、自身のミスと認める一方で「僕がロックしたのを見てなかったんだろう」と語った。

5周目のセーフティーカー(SC)からのリスタート直後、両者はヘアピンに向けて並走していた。イン側のサージェントがロックアップした事でアウト側のボッタスが大外刈りを仕掛ける形となった。止まり切れずにコーナーに向かったサージェントはC43のリアに突っ込んだ。

ボッタスは地面を飛び跳ねながら回転してグラベルに落ち、7周目にリタイヤした。サージェントもまた22周目にクルマをガレージに入れた。

前日の予選でもクラッシュを喫した22歳のアメリカ人ドライバーは「最初の数周は慌ただしかった。ピットレーンを出た際にコース上にかなりのデブリがあった。パンクが心配だった」と振り返った。

「ターン11でブレーキを踏んだ瞬間にフロントがロックしてしまった。僕のミスだけど、ボッタスは僕のロックを見てなかったんだろうね。残念ながら、ふたりともクルマをリタイアさせなきゃならなかった」

1周目のアレックス・アルボン(ウィリアムズ)との接触に加えてサージェントとも衝突したボッタスは「イベント満載でかつ、あっという間のレースだった」と苦笑いを浮かべ、「走れる状態じゃなかった。サスペンションにダメージがあったんだと思う。それにサイドポッドにも穴が開いていた。とてもじゃないけど走行できる状態になかった」と語った。

レース前セレモニーに参加するエステバン・オコン(アルピーヌ)とバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、ローガン・サージェント(ウィリアムズ)、2023年9月24日(日) F1日本GP(鈴鹿サーキット)Courtesy Of Alfa Romeo Racing

レース前セレモニーに参加するエステバン・オコン(アルピーヌ)とバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、ローガン・サージェント(ウィリアムズ)、2023年9月24日(日) F1日本GP(鈴鹿サーキット)

スチュワードは、「ボッタスはサージェントに十分なスペースを残しながら並走していた」とした上で、「ブレーキを遅らせ、タイヤをロックさせ、それによって衝突を引き起こした」サージェントに「圧倒的責任」があると判断。5秒ペナルティと2点のペナルティポイントを科した。過去12ヶ月間の累積点は4点に達した。

アルファタウリのドライバーラインナップが決した事で、サージェントは2024年に向けて唯一、契約がない現行ドライバーとなった。

2024年に向けて厳しい目が向けられているが、どんな心境か?と問われたサージェントは「今日はできることがあまりなかった。2点のペナルティを受け、2台がダメージを負った。兎に角、前に進むしかない」と答えた。


2023年F1第17戦日本GP決勝レースではマックス・フェルスタッペンがポール・トゥ・ウインでレッドブルのコンストラクターズ選手権連覇を決め、2位にランド・ノリス、3位にオスカー・ピアストリが続く結果となった。

ロサイル・インターナショナル・サーキットを舞台とする次戦カタールGPは10月6日のフリー走行1で幕を開ける。

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