アロンソ「マクラーレン・ホンダの不得意なコース、厳しいレースになる」F1イタリアGP 2017《preview》

マシンに乗り込むフェルナンド・アロンソcopyright HONDA

フェルナンド・アロンソは、今週末に行われる2017年イタリアGPの会場”モンツァ・サーキット”は、マクラーレン・ホンダのマシンMCL32の苦手とするコースであり、厳しい戦いを覚悟していると語る。

モナコGPのモンテカルロ以上にオーバーテイクが難しいと言われるモンツァでは、予選順位がそのままレース順位に直結する傾向が強い。また、典型的なストップ・アンド・ゴー・サーキットであるため、エンジンパワーのタップタイムに与える影響が極めて多い。

パワー不足に苦しむホンダPUでは、ライバル勢に立ち向かうことは難しく、それ故スパとモンツァの2連戦がタフなレースになることは、関係者でなくとも周知の事実となっている。だが、アロンソはイタリアGPでエンジン交換を行う事になるとほのめかしており、それが事実であればホンダの最新型パワーユニット”SPEC3.6″が投入される可能性がある。

スペック3.6エンジンは低速域でのトルクが向上しているとされ、2コーナーや5コーナーからの立ち上がり速度に期待が持てる。とは言えベルギーGPでも明らかな通り、高速域での伸びはまだまだ今ひとつであり、最高速が350km/hを超えるモンツァにおいてどの程度ラップタイムを上げられるかは不透明だ。

F1イタリアGPに向けて

フェルナンド・アロンソパッケージに合っていないコース

スパ・フランコルシャンと同じく、モンツァはレース観戦を愛するファンが溢れる伝説的なサーキットの1つなんだ。今年のワイドアンドローになった速いマシンでは、ファステストラップが塗り替えられることになるだろうし、ストレートでの速度は凄まじいものになるんじゃないかな。

マシン速度という点ではカレンダー最速のサーキットだね。ドライバーにとっては、タイトなシケインと高速コーナーでつながれたストレートを滑走するのは最高に気持ち良いものなんだ。いつも言ってるけど、このサーキットは僕らのマシンパッケージには合ってないから、厳しいレースになると思ってるよ。まぁスパ同様にパワー要求が激しいんだけど、違う点もたくさんあるんだ。スパはコースが長いけど、モンツァは短くてシャープだし、いつもレースが終わるのが凄く早く感じるんだ。

僕がモンツァを好きな一番の理由はファンなんだ。ティフォシ・レッドを身に纏ってない時だって、彼らは大挙してグランプリにやってくるし、レースやモータースポーツに対してすごく情熱的なんだ。イタリアGPは多くの人に愛されているよね。レースファンにとっての魔法のようなサーキットだって評判があるけど、まさにそれに相応しい所だよ。


2017年第13戦イタリアグランプリは高速のモンツァ・サーキットで行われる。フリー走行は日本時間9月1日(金)17時からのスタートとなる。

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