ハミルトン「厳しかったはず」迫るペレスに戦々恐々…セーフティーカー先導フィニッシュに安堵
9月11日(日)に行われたF1第16戦イタリアGP決勝を終えて、メルセデスのルイス・ハミルトンは後方から迫るセルジオ・ペレス(レッドブル)に戦々恐々としていた事を明かし、レースがセーフティーカー(SC)先導下で終わった事に安堵した。
ハミルトンはエンジン降格ペナルティにより19番手からスタートした。燃料が重く、ミディアムタイヤを履いた第1スティントには苦戦したが、トラフィックから抜け出しクリーンエアーを得ると、良いラップを重ねていき後続を引き離した。
ただそれでも、変則1ストッパー狙いのペレスを捉える事はできず6番手止まりかと思われた。ところがレッドブルは意外にも、42周目に追加のピットストップを実施。これによりハミルトンは”棚ぼた”の5位に浮上した。
エンジニアリング・ディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは「セルジオ(ペレス)に追いつけるほどの速度はなかった」と認めた上で、「彼らがピットストップを行った事で我々はボーナスポジションを得る事ができた」と話した。
最終盤のSC導入に際してハミルトンはステイアウトを選択。背後に迫る、よりフレッシュなソフトを履くペレスに抜かれる事を恐れたが、レースが再開される事はなく5位をキープした。
チーム代表のトト・ウォルフは「スパほどギャップは大きくなかったものの、明らかに我々には合わないコースだったため、今日は3位と5位以上は無理だった」と語った。
SCのまま終わって良かった
ルイス・ハミルトン
決勝: 5位 / 開始: 19番手
今朝、チームは6位から4位の間なら狙えると言っていたんだ。レースの見通しを考えるとちょっと無理そうな気がしたけど、5位を目指すのは本当に楽しかった。
序盤は燃料が重いし、トラフィックでタイヤがオーバーヒートするしで苦労したんだけど、レースが進むにつれて前進し、ピットストップ後はトラフィックの中を楽しく走れた。
最後はポジションをキープするためにコース上に留まった。もしレースが再開されたら厳しかっただろうから、あのまま終わって良かったよ!
エンジンペナルティで厳しい戦いになることは分かっていたから、クルマから全てを引き出し5位フィニッシュできて満足してる。
ここは僕らの得意なコースじゃなかったけど、チームとしてできることは全てやり切った。シーズン終了までに、もっと強い週末を過ごせることを願う。
セーフティーカー先導ラップで終了した9月11日(日)の2022年F1第16戦イタリアGP決勝レースでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝を飾り、2位にシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3位にジョージ・ラッセル(メルセデス)が続く結果となった。
マリーナ・ベイ市街地コースを舞台とする次戦シンガポールGPは9月30日のフリー走行1で幕を開ける。